PMS(月経前症候群)の症状緩和

ご存じの方もいると思いますが、僕は男性なのですが、PMSの相談を受けることは少なくありません。
揉みほぐしなどのサービスを提供していると、「ツボ」に対する知識があるという認識が世の中にはある程度定着していて、何か対策を知らないかというご相談を受けることがあります。
幸いにも、僕は個人的な興味と、自分が通っていた医院の方からのレクチャーのおかげである程度の「ツボ」に対しての知識を持っています。
もちろん、鍼灸の治療は資格がないのでできませんが。

マッサージという看板を掲げることのできる方々、つまり国家資格取得者の方々は間違いなく少なからずの「ツボ」に対しての知識を持っていると思います。人体についての教育を受けたうえで資格を取得するので。

一方で、僕たちのように、「揉みほぐし」「ボディケア」などの表現を使用するお店や個人サロンの人たちは、自主的に学ぼうとしない限りは「ツボ」に対しての知識は持っていなくてもおかしくないのです。
この部分は理解しておいてください。

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PMSに関しては、個人差がある点、男性には経験の出来ない点、などの問題もあって、なかなか思うようなアドバイスや対処法を見つけることができていない方も多いようです。
症状に関しても非常に個人差が大きく、しかも種類も身体の不調からメンタルの不調まで幅広いというのも一律の対応を難しくしているのだと思います。

そもそも、ボディケアでもメンタルケアでも同じことが言えるのですが、身体やメンタルのケアというものは全て個別対応。1人1人違った対応が必要になるのは当然のことです。
より多くの人に当てはまりそうな治療や薬を提供するのが病院・医師の役割だと思っています。そう考えると個別対応をできる相手・場所を選ばなくては答えには辿り着けないということになります。

これは、僕が個別対応をするから僕に相談してくださいということではありません。もちろん、相談いただければ知り得る範囲での情報は提供させてもらいます。足りない部分は自分自身の為にも知識習得を実践します。
ただ、今現在を苦しんでいる、悩んでいる方にお勧めしたいのは、同時に何人か、何か所かに相談してみてください。ということです。
情報は多くて邪魔になる事はありません。情報の中には自分自身で実践するには到底不可能なものも含まれてくると思います。
その中で、自分自身が実践できそうなもの、継続できそうなものを選択してください。

「継続できそうなもの」

これが非常に大切です。PMSに関しては、いざ症状が出てからの対処よりも普段からの予防の方が効果があると僕の周りの方々は言っています。
症状が出てからでは行動が難しい場合が少なくないという点もあるでしょう。だからこそ、普段からできる継続性のある情報を見つけてください。

三陰交

代表的な婦人科系の不調やPMSに効果があると言われている「ツボ」をご紹介します。

三陰交(さんいんこう)
足の内くるぶしの一番高いところから指3~4本分上の、すねの骨の後ろ側にあるくぼみ

照海(しょうかい)
足の内くるぶしの一番高いところから親指1本分下、内くるぶしの真下のくぼみ

どちらも痛みなどの症状が出ているときにも効果があると言われている「ツボ」ですが、僕がお薦めしているのは普段から温めるということです。
「ツボ」というと押すイメージが強いと思いますが、慣れるまではしっかりとポイントを見つけることは難しいと思います。
『この辺りかな?』で押し続けて効果が出ないよりも、その辺り一帯を温めることを習慣化してみてください。もちろん痛みなどの症状が出た時も同じです。シャワーなどを当てて温めると刺激も与えられて良いかと思います。

お腹や腰にカイロを張ると楽になるというのは有名ですが、これからの時期、正直避けたいという人も多いと思います。足首回りもサンダルやミュールで外では見える場所になる季節です。「ツボ」押しでアザなども残したくないと思います。
日々の習慣で自宅にいる時間に温めるだけでも症状が緩和されたという方は複数いらっしゃいます。
お手軽な方法でもあるので試しに次のタイミングまで実践してみてください。


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