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私なりに、「地方創生」を考える

人口減少が地方創生の進展を鈍化させている 都市への人口流出は、少子高齢化を進め、地方経済を脆弱にし、地方創生の進展を鈍化させている。 若者が地方創生には必要不可欠であるが、地方における仕事の魅力が創出されない、地方が若者の生活志向と合ってこないなど、定着させる魅力を想像させないことが人口減少の要因となっている。 そのために、地方の魅力ある事業の創出と地方での仕事の喜びを若い人たちに感じてもらわなければ地方へのひとの流れは造れない。 自然体に地方の魅力を感じ、発掘し、発信

    • 勝手に政所事典(1)

      <美意識> 理想を求めて新たに創造するのではなく.まわりに存在するあらゆる資源を,身体のあらゆる部位を使って,極めて効率的に利用しようとする意識や行為.資源には「時間」も含まれる.この意識が積み重ねられた結果,その地域のあらゆる物質,場所には,“人の垢”が宿っている.―――――――――――――――――― “人の垢”が持つ時間の長さ・歴史が, 目撃者が生きてきた時間の長さとあまりにも違うとき, また,あまりにも時代がかけ離れているとき, そして,あまりにも日常のシステムか

      • 幸せな夜。

        ベッドに横になる。 今日は本当に疲れた。身体がもう、よくわからないことになっている。 5月は茶摘みシーズン。今日私は、3月から追っている高級茶「玉露」づくりの最終工程「コモがけ」を、お手伝いした。 玉露づくりは、茶摘みの2週間ほど前に、「コモ」と呼ばれるモチ藁を編んだ敷き物で、新芽を覆う。太陽の光を遮ることで、渋みの代わりに甘みが現れる。さらに、モチ藁を伝って新芽に落ちる雨水で、より一層、甘みが増す。 以上のことは、3月、コモづくりの現場へお邪魔した時に、聞いたこと。

        • 読書離れと映画 ー読み聞かせの時間の思い出からー

          小学生の頃、ボランティアのお母さんが月に一度読み聞かせに来てくれていました。すごくその時間が好きだったのですが、覚えていることと言ったら、絵本のページをめくる時、お母さんが本を支えるためにぎゅっと握ったからなのか、かすかに聞こえる「ミシッ」という音と、その間だれも話さない沈黙ぐらいです。絵本の内容ではなくて。 私は「母を訪ねて三千里」という本が大好きだったらしく、毎晩母に読み聞かせてもらっていました。本当に毎晩同じ絵本をねだっていたようで、今でも時々母に、「読みすぎてセリフ