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【読書メモ#46】「働き手不足1100万人」の衝撃

労働力不足という言葉が取り上げられない日の方が少ない昨今です。

最近は人手不足倒産なんていう言葉も出てきていますね。
後継者がいない、そもそも労働力も確保できない、若者に代替わりできなかったなどと言われます。

今回紹介する書籍は、そんな働き手不足に関するものです。

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「働き手不足1100万人」の衝撃――2040年の日本が直面する危機と“希望”
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本書は、2024年に発刊されたもので、2040年までに日本の労働力が約1100万人不足するという衝撃的な予測を示しながら、その背景と解決策について詳細に分析しているものです。

不足することが問題であると指摘するだけでなく、実は希望があるのではないかと道筋を示してくれるのも特徴です。

労働供給の現状と未来のギャップ

本書では、まず過去20年間で生産年齢人口が約1428万人減少するという数値を提示し、日本の労働力率が先進国中でもトップクラスであるにもかかわらず、労働供給が不足している現状を浮き彫りにしています。

そして、2040年にはタイトル通り、労働需給からみて働き手が1100万人不足すると試算しています。

労働需要が低成長なGDPの中で横ばいで推移する一方、労働供給は確実に縮小しており、これまでの成長モデルとは全く異なる、新たな局面に直面しているといえます。

成長投資したくても人がいない、仕事したくても生活が大変で仕事できないといったら状況が生じてくるのです。

--余談--
なお、生産年齢人口は減少しているのですが、実は働き手は増加しています。女性、およびシニアの活躍がどんどん増えているのです。

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地域・職種別のシミュレーションが示す現実

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