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2020年6月の記事一覧
#11 時の鳥の七彩の翼
Rajeepが行きたいお店だと
連れて行ってくれたのは鳥類専門店だった。
サイズや形、色もさまざまな羽根と
その羽根で作られた雑貨、
大小様々な鳥かごが雑多に置かれていた。
鳥籠は空のものが多い割には
妙に騒がしかった。
鳥たちも色とりどり・様々で、
なんだかめまぐるしかった。
Rajeepはなぜか空の鳥籠の1つを
難しい顔をして覗いていた。
どうしたの?
ここには、見えない鳥が鳥がいて
#10 インド人Rajeep(ラジープ)
Oliviaが手を振る先から
1人の男性が小走りで
こちらへ向かってきた。
どうやらOliviaの知り合いのようだ。
そのまま一緒に店内に入ってきた彼を
Oliviaは私に紹介してくれた。
彼はRajeep(ラジープ)。
3か月くらい前にここに来たのよ。
Rajeepは中肉中背という感じで
くせ毛っぽい黒い髪は短く整えていた。
Oliviaの4つ上、つまり27歳らしいが
年相応、気持ち少し
#9 そういえば、これも魔法?
色々と話している内にカフェに着いた。
街を案内してもらって
そのまま帰るわけにもいかないので
私もカウンター席に着いた。
Oliviaは仕事をしながらも
私のことを気にかけてくれた。
そういえば、あなたの鍵はどんなの?
急に鍵の話をされて驚く私を見て
フフッと笑いながらこう続けた。
みんな鍵を持って来るのよ。
私はあの鍵を見せた。
歯車いっぱい!面白いわね~
トカゲ、好きなの?
実
#8 オーロラ色のランタン
そろそろカフェに戻らなきゃ!
私達はOliviaの紹介してくれた雑貨屋を
あとにした。
カフェに戻る道中、
明るい昼間だというのに
手に持ったとても小さなランタンを
見つめながら歩いている女性がいた。
私は声を潜めながらOliviaに尋ねた。
ねぇ、Olivia。
こんな明るい中でランタン見つめて、
あの人って何してるの?
あぁ、あれね。
あれは普通に光るんじゃなくて
オーロラ色に光るラ
#7 時を操るいたずら妖精の落し物
雑貨屋で会計を済ませている時、
Oliviaのネックレスがキラリと光った。
そのクリスタルのような6角形の柱の中には
歯車やキラキラと光るもの、
宝石のようなストーンが入っていた。
そのネックレス、すごい綺麗!
ありがとう!
庭に落ちてたものなんだけど、
綺麗だったからネックレスにしたの。
…庭に落ちていた?
Oliviaは当たり前のように言うが、
どうして庭に?一体何なんだろう?
困惑