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スケールが大きく、感嘆の声が出る景色を見たとき、何と表現する?

見出し画像は、河内長野市の奥河内あじさい公園(河合寺地区)で見た山の斜面に咲き誇るあじさいの写真です。

私がこの景色を実際に目にした時、大パノラマのあじさいの迫力に「うわぁすごい」と思わず声が出ました。なかなか見ることのできない、自然だからこその素晴らしい景色だなと感じました。

このような思いを、あなたなら何と表現しますか?


私が一番最初に思い浮かんだのは「圧巻」という言葉でした。

驚くほどに壮大な景色や素晴らしい舞台などを見た時によく使っているこの言葉。

ですが、「圧巻」って私が思っている意味で合っているのかなという疑問がふと湧いてきて、相棒であるマイ辞書で調べてみました。

【圧巻】
書物や映画など、できあがった一連のものの中で、もっとも優れた部分。

三省堂「例解 新国語辞典 第十版」より

んんん!あれ? 思っていた意味と違う。
もっとも優れた部分という意味があったなんて知らなかった。


そもそもInstagramで河内長野市のあじさいスポット3箇所のうちの1箇所を紹介する際に、この「圧巻」という言葉を使おうと考えていました。

その投稿で伝えたかったのは、3箇所それぞれに魅力があり、そこでしか感じられないあじさいの楽しみ方があるということです。

どこが一番良いと優劣をつける気は全くなかったので、「圧巻」は今回は使えないと思いました。


では、どういう言葉なら私の気持ちにしっくりくるのでしょうか。

思い浮かんだ言葉を辞書で調べていきます。

【絶景】
ことばもでないほど、すばらしい景色。
【壮大】
見とれるほど大きくて、りっぱ。
【迫力】
相手やまわりにいる人たちを圧倒してしまう力。

三省堂「例解 新国語辞典 第十版」より


どの言葉も私の気持ちを表してはいるのですが、もっと他にぴったりな言葉があるのではないだろうか。この思いは拭えません。


諦めきれず、いろいろ調べていると、一つの言葉に出会いました。

壮観

【壮観】
スケールの大きい、すばらしいながめ。

三省堂「例解 新国語辞典 第十版」より


ま、ま、まさに!私の言いたかったこと。
ただ「素晴らしい眺め」なのではなく、「スケールの大きい」がつくことで、「絶景」よりも「壮観」の方がしっくりきます。


「壮観」の意味を見た時は、「これだー!!!」と叫びたくなるほど、テンションが上がりました。

自分の言いたかったことを表している言葉と出会えた時って、こんなにも嬉しく、気持ちがよかったのですね。久しぶりの感覚でした。

諦めず、探し続けてよかったです。


さて、Instagramでは何と紹介したのかというと。


「壮観」ではなく「迫力満点」にしました。(おーい!なんでやねんというツッコミは心の中で/笑)

私の気持ちにぴったりな言葉ではあったのですが、なんせ私自身も初めて出会った言葉でした。

「絶景」や「壮大」に比べると認知度が低く、Instagramの表紙画像で使うには、少しハードルが高いのではないかと思い、分かりやすく、イメージしやすい言葉を選びました。


私のInstagramは南大阪のおでかけ情報を発信しているアカウントです。場所やイベントの良さが伝わってこそ、行ってみたいと思ってもらえるのではないかと思います。

いくら気持ちや伝えたいことにぴったりの言葉であっても、使う場面によって向き不向きはあるのだなということを学びました。


ですが、せっかく出会った「壮観」という言葉。どこかで使いたくて、実はこのあじさいの記事に忍ばせておりました!

気づいてくださった方はいらっしゃるかなぁ。(そんなマニアの方はさすがにいませんよね/笑)


本当に言葉って難しいけど、面白いです。

「圧巻」と「壮観」の言葉の意味、一生忘れないと思います。


マイ辞書を手に入れ、いろいろな言葉を調べていて感じるのは、「この言葉の意味はこう!」と自信を持って、説明できる言葉は少ないということです。

「多分こんな意味」と曖昧に理解した気になっている言葉を、今回のように一つずつ調べていくことで、言葉の本当の意味を知り、似た言葉の意味の違いに気づき、場面に応じて使い分けることができるようになります。

これからも面倒くさがらず、「多分こんな意味」という言葉は、どんどんマイ辞書で調べていくぞ〜!



私の相棒であるマイ辞書を購入した時のお話はこちら。


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