
読書感想文を書く力を高めてくれた存在 | 私と文章
読書感想文と聞いて、思い出すことはありますか?
好きだったなぁ。苦手だったなぁ。
夏休みの宿題であったなぁ。
課題図書ってあったよなぁ。
私は、読書感想文と聞くと、小学4年生の頃から通い始めた塾のことを思い出します。
その塾には、得点カードで生徒たちを競わせる文化がありました。
小テストで100点満点をとったら20点、合格点なら10点
宿題を忘れたらマイナス10点
そして、読書感想文を出したら10点
といろいろなことに応じて得点カードがもらえたり、没収されたり。
私は同じクラスの子たちと、この得点カードの点数を競い合っていました。
得点上位者は名前が貼り出されるということもあり、とにかく必死に勉強して、得点カードを集めていたのでした。
少女みくは、ある時ふと気づきます。
小テストで良い点数をとるだけでは、なかなか得点カードの点数に差が出ない。差をつけるためには、小テスト以外に得点カードをもらうチャンスを増やさないといけないと。
塾指定の読書感想文の用紙はA5サイズくらいだったでしょうか。10行ほどの感想文が書けるようになっていたと思います。
少女みくは、その紙をたくさんもらってきて、毎日読書感想文を書くようになりました。
学校の図書館で借りてくる本だけでは足りず、家の本棚にある本を片っ端から読み、次から次へと読書感想文を書いて提出し、得点カードを集めていったのでした。
これが、読書感想文と聞いて、私が思い出した出来事です。
当時のことを振り返ってみると、この時の頑張りのおかげで、自然と読書感想文を書くことに慣れ、抵抗なく書けるようになっていったのだと気づきました。
本を読んで内容を理解し、
そこから何を感じるか、どう考えるのかを頭で整理する。
そして、その感じたこと、考えたことを文章にしていく。
それを何度も何度も繰り返しているうちに、
本を読むスピード
内容を読み解くスピード
感想を考えて文章にするスピード
が段々と上がっていきました。
そうすると、どんどんと読書感想文を書くのが楽しくなりました。
このことが、今私が「日々感じたことや考えたことを文章にするのが楽しい」と感じていることにつながっているんだなと思います。
では、どうして幼い私がここまで頑張れたのでしょう。
それは、仲間でありライバルである塾のクラスメイトの存在が大きかったのだと思います。
クラスメイトは勉強熱心で、負けず嫌いな子が多く、私と同じように読書感想文をたくさん書いて提出していました。あまりにヒートアップし、皆が多くの読書感想文を出すので「読書感想文で得点カードがもらえるのは一日一枚まで」と制限が設けられたと記憶しています。
こんなにも負けたくないと思えるほど、一生懸命頑張っている人が近くにいたから、私も無我夢中で頑張れたのだろうなぁ。
一人だったら絶対に、毎日読書感想文を書くなんてできませんでした。
今更ですが、あの頃の仲間でありライバルに感謝です。
だって、あの読書感想文の鬼になった経験が糧となり、今の私を強くしてくれたり、守ってくれたりしているから。
本当にありがとう!
小学6年生で塾を卒業して以来、会っていないけれど、みんな元気にしてるかな。
大人になると、こういう仲間でありライバルのような存在ってなかなかいなくなってしまいます。
何かを学んだり、スキルアップしようと励む時に、一緒に切磋琢磨していける存在がいるって大きなことだなと改めて感じました。
「私と文章」第2回目、
読書感想文を書く力を高めてくれた存在でした。
いかがでしたでしょうか?
実はこのnoteも同じなのかもしれません。
記事を読みに来てくれる人
スキやコメントをくれる人
毎日更新を頑張っている人
素敵な文章で刺激をくれる人
仲間でありライバルのような存在とは少し違うかもしれないけれど、いろいろな人の存在が「書く源」になっている気がします。
読書感想文にしても、noteにしても、文章を書くことって一人でできることですが、誰かの存在があることで、より頑張ったり、楽しくなったりするのだなと気づくことができました。
「私と文章」第1回目の記事はこちら↓
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