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怖がるな世界はまだ俺の下にある

パーティーと云う名の乱交、命の確認の為のような暴力とドラッグ、カオスな状況と主人公リュウの間にサイコな距離があるのが物語の特徴。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、感覚の大洪水を前に彼は絵空事。恋人のリリーが、”赤ちゃんの目”と怖がり泣くシーンがイイ。この辺は再読の度、その時々で違う感情が湧く。今回は危うささえ可愛くて仕方なくリュウを読む。色々仕掛けられたプロットの技巧とキレキレのセンスに、現実と幻覚の境界線が曖昧になり何を読ませられてるのか解らなくなった頃にクライマックス。天才か。

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”怖がるな世界はまだ俺の下にあるんだぞ” 。

突然の感情の発露、カタルシス。夜に横たわった街が大きな黒い鳥になり朝焼けに飛び立つ、腕に刺さった血のついたガラスの破片から限りなく透明に近いブルーが発光する。

残響音はドアーズ「水晶の舟」。その刹那を往年の優れたロック曲達が色彩を添える🍍。

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