食べ塾67:売上を作る武器のメニュー制作費をケチるお店は儲からない?!という実務経験のお話です!
実際にあったことを事例でお伝えします。
■事例1:メニューブックをラミかけ+リング
なのに客単価の高いお店
一般食堂やカラオケ店、食べ放題店、安い居酒屋さんなどで見かける
メニューブックのスタイルです。
A4サイズのメニュー数枚をラミネート加工して、端にリングを通して
お客様に提供しているスタイルです。
●メニューブックの法則:客単価に正比例したブックの仕様にする
例えば、客単価が1000円未満のお店でしたら、お客様目線でもまだ許せる
リングメニューの提供と思います。
でも客単価2000円以上のハンバーグショップだったり、食べ放題で4000円
だったりしたら、このメニューで良しとする客層は半数しかいません。
→ 客単価が高いほどお客様の意識が高くなるのでおもてなしの気持ちを
込めるなら、相応のメニューブックの仕様にすべきなのです
●効果
あるチェーン店もリングメニューからメニューブックに変えたら、
客単価が少し上がり客層が安定してきて、しかも客質が少し良くなったと
聞きました。
■事例2:上に紙を張って価格修正などしている
汚いメニューイメージのお店
●メニューブックの法則:清潔な環境で清潔な食事を提供するという
コンセプトでいくと、汚いイメージは避けるべきです
同じ料理、同じ価格、同じサービスのお店が2店あって、1店はメニューが修正もなく拭きあげられている、もう1店は修正だらけのメニューで
拭いていないので表面が油でべとべとしているとしたら、
お客様がリピートするのがどちらのお店かすぐわかりますね。
特に女性やハイセンスな感覚を持たれている客層は見る目が厳しいのです。
昔と違い自店舗で気軽にプリントできることも多くなりましたし、
ネットプリントで格安に印刷できるようになりましたので、
「最新の状態」でお客様に見ていただきましょう。
●効果
きれいで整備された内容のメニューは、手に取っても違和感がなく
好印象になる分だけ、客観化が上がります。(*某店は100円ほど上昇)
■事例3:メニュー写真の見栄えが悪くて美味しく
見えないお店
メニューブックは、お店のスタッフが料理説明する労力を50%~99%
代行してくれる「店内営業マン」です。
お客様とお店をつなぐ大切なツールです。
1ページの中に、
★古い写真が混じっている
食器が古い、盛り付けがおしゃれでない、背景の布の色や柄が野暮ったい
などがあります。
★料理を取る撮影時のアングルがバラバラ
真上からの写真や、45度で撮った写真や、ローアングルの30度くらいで
撮った写真などが混在する。
★ピントが合っていない写真で作っている
どう見ても美味しさは伝わってきません。
素人の方でも上手な人がいますし、スマホの撮影でもスタンドを使って
撮影すれば合格ラインになります。
ピントが合っている写真のページにあるピントの合っていないメニューは
「売れ行きがイマイチ悪い」のは、
わかりきったメニュー写真の法則です。
数年に1度は全商品のメニュー写真を統一条件で撮影しましょう!
■事例4:代替え写真で良い時代は終わった
近頃伺ったお店では、メニューブックのすべての写真に、
「写真はイメージ写真です」と添え書きがありましたが、
今の時代は「写真にある通りの料理が目の前に届く」という
契約写真化している料理写真だと理解して欲しいのです
あるお店では、
「写真ではプチトマトが2個載っているが、来た料理にはプチトマトが
1個しかのっていなかった!」
というお客様の声が実際に発生しています。
× 写真はイメージ写真です
お客様の主観で大きく違ったら、もう再来店は消滅します。
× セットですと文字は書いていても、単品写真しかのっていない
写真1枚(セット)のコストを削減して、「単品写真+〇〇付」
としても、
来店するお客様の何%がセットをイメージできるでしょうか?
やはり、セット写真をのせているお店の方が、客単価が高くなる
のです。わかりやすさ・親切さが客単価アップにつながります。
■自店の客層にあった文字の大きさ以上で制作する
大手の新聞社が紙面で使う文字の大きさが、
高齢者も含めた総来店客のだれもが読めるメニュー内容になる
ということを知っておいてください。
この文字の大きさ以上の文字で構成することが必要です。
料理コメントや但し書きの文字が、小さかったり3行以上細かい文字が並ぶと高齢者の方などは、目を凝らしてみることを諦めます
お店と書いている、書いていないで口論になった例もあります。
高齢者から見ると、
「読みづらいメニューの文字は書いていないと同じ」と思ってください。
稼げるメニューブックは
ていねいでわかりやすく、親切です!
売上づくりを頑張りましょう!
(了)