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#育児
息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話33
長男が倒れてから21日目。
この日、主治医やリハビリ担当の医師等からの診察を受け、翌日の退院許可が出た。
長男は前日に母親との面会を満喫した為、この日は父親に目一杯甘えて過ごしたとのことだった。
私と次男も穏やかに2人きりの時間を楽しみ、翌日まで何事もありませんように、と心の中で祈った。
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長男が倒れて22日目。
夜中に急変の電話がくるのでは
息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話19
そこから医師の表情が少しだけピリッとした。
「本人の意識はしっかりしていますが、脳波のほうは痙攣を疑うような動きが頻繁に出ています。
『痙攣と疑われる脳波が出たら、必ず長男くんにも症状が現れる』というわけではありません。
しかし、もしかしたら痙攣なのかもしれない、と疑われる動きがあるときもありました。
まだガンマグロブリンの投与中ですので、このまま快方に向かえば見られなくなっていく可能性も
息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話18
「昨日パパが来たことは覚えてる?」
こくん、と縦に頷いた。
「長男くん、保育園で具合が悪くなって倒れちゃったんだ。そこからずーっと眠ってたんだよ。目が覚めたらここに居たからびっくりしたよね。」
「昨日、長男くんとおしゃべりできて、パパ嬉しくていっぱい泣いてんだよ。」
と言うと、長男は私ををじっとみつめて、
「…ママ、も、ないてた、ね」
ガラガラの掠れた声でゆっくり一文字ずつ話してくれた
息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話17
長男が倒れてから6日目。
この日は、私の両親が来てくれることになっていた。
前日とはまた違う祖父母の登場に、次男は最初から大泣きだった。
けれど、なかなか押しの強い私の両親に戸惑いながらも少しずつ心を開き(開かされ?)、私が面会に向かうころには強張った顔だが抱っこを許す仲になっていた。
今日も私の両親と夫、次男からのメッセージを録音し、絵本と共にカバンに詰めた。
「じゃ、申し訳無いけど面