ファクトフルネス/ハンスロスリング [本vol.001]
#ファクトフルネス #ハンスロスリング 読了。
半端ない本。
世界や自分の常識をいくつも壊してくれて、
ファクトフル(事実に基づいた)な方向性を示してくれる。
313ページのアフリカの村での女性の独演は、思いっきりコメダで泣いた。
例えば、
・現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
A20% B40% C60%
・世界の平均寿命は現在およそ何歳?
A50 B60 C70
・自然災害で毎年亡くなる人の数は過去100年でどう変化した?
A2倍 B変わらない C半分以下
・世界中の1歳児のなかで、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらい?
A20% B50% C80%
・世界中の30歳男性は平均10年間の学校教育を受けています。同い年の女性はどれくらい?
A3年 B6年 C9年
、
、
、
答えは全てC
これらの正解率は、とても優秀な学者やジャーナリストでも、33%以下、つまりチンパンジーの正答率以下ばかり。
それらは10の人間の本能によって、ファクトフルではない、間違った認識をしている。
これらのエピソードがとても親切にわかりやすく語られている。
正直、読み切るのは大変やったけど、生きていく上で全人類が読んでおいてよい本。
キャッサバと道路封鎖の話とか、感染病の調査で採決しにいったらナタを振り回され脅された話とか、犯人捜しの意味の本能の意味のなさとか、ジュネーブ条約で保障された難民の移動手段が密輸業者のゴムボートに頼り続けなきゃいけない理由とか、貧しい母親を救うには帝王切開でも感染症対応でもなく病院に行くまでの交通手段整備であるとか、大量の病人の診察を点滴で済ませて視察の友人の医者にキレられる話とか。
、
で。
ぼくはやっぱレベル1の極度の貧困に対応する仕事がいつかしたい。
ファクトフルに世の中を見て、最も合理的な解決策を広めていく仕事や取り組みがしたい。
どう考えても地球温暖化の対策は、レベル4(富裕国)の1人あたりco2で、原発は1970年代の設計が問題なんであって、ビルゲイツのテラパワーのテクノロジー進めたほうがいいとか。ネットフリックスのパート3。
みたいな自分を批判的に見れるという、素晴らしい本でした。