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#1 ヴァーチャル美術館を楽しむ方法

こんにちは。電子書籍制作担当のIです。

 今回のnoteでは、昨年12月に発刊された『ビジネスエリートのための! リベラルアーツ 西洋美術』を紹介しながら「コロナ禍でなかなか美術館に行けない」「短縮開館でゆっくり鑑賞できない」という方へ、お家でヴァーチャル美術館を楽しむ方法を紹介します。

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 国内の美術館とか海外の大きな美術館の公式サイトを見ると、所蔵品の写真と解説が見られるページがありますよね。

 私も一度、ボストン美術館のサイトで浮世絵コレクションを見た経験があります。

 日本国内よりも外国のほうがこの点は進んでいるのかなと思います。

 でも、一つの美術館で所蔵している作品だけだと、同じ画家が、あるいは同時代の画家が他にどんな作品を描いているのか、追いにくい……。

 そこで、本書で紹介されている「Web Gallery of Art」を見ていきましょう! このサイトはヨーロッパの3世紀から19世紀の西洋美術の画像がデータベース化されたものです。

 本書では、特別展で美術館に展示されている作品をみるために並ぶとき、待ち時間に同じ画家の作品にどんなものがあるか、その画家の様式が初期から晩年までどのように変化したのかを知っておくことをオススメしています。

 何事も予習が大事なのですね。(○○美術館展なんかはものすごく並ぶのに、作品を鑑賞できる時間はほんの数秒だったりしますよね……泣)

 実際に「Web Gallery of Art」を見てみます。

 Web検索してみるとちゃんとヒットします。ページを開くと赤い帽子のお兄さんの絵がドーンと出てきます。「ENTER HERE」を押すとズラッと英語の文字が……。(Webページの自動翻訳機能をつかえば日本語で読めるかも!?)

 情報の帯の「ARTISTS」から任意の画家の作品の一覧を見ることができます。たとえば、レオナルドダヴィンチなら、「L」をクリックします。するとたくさんの画家の名前が……。

ありました! 「LEONARDO da Vinci」。

 有名な画家のページだからなのか、絵の一覧の前段階として項目が並んでいます。ダヴィンチ、「Map」も描いていたなんて知らなかった……。

 「Anatomical studies」の項目も人体のスケッチが並んでいて見ものです。閲覧注意! 杉田玄白も驚きです。一覧のページの右側にある「Comment」も読んでみましょう。詳しい解説が英語で書いてあります。

 「SEACH」の多様な項目からの検索もできます。

 たとえば、風景画が好きな方は「Type」を「landscape」にして「Search!」を押すとズラッと出てきます。

 「GLOSSARY」からは、美術用語の解説を読むことができます。深く学びたい人にオススメです。

 ヴァーチャル美術館、お家や電車の移動中とかに好きな作品を探してみるのも楽しいかもしれません。

 もちろん、実物を見るのとはやはり違います。画面上ですと、色味が変わっている場合がありますよね。その点、実物を肉眼で見て本当の色を見てみたいと私は思います。

 本書でも解説されている、ウルトラマリンの色、たとえば「フェルメール・ブルー」なんかは実物を見ないと分からない美しさがありますよね!

 本書では顔料(絵具)の歴史、作品にかかるコストの変化についても触れられています。

 Google Arts & Cultureというページも見つけました。WEB公開でアートがもっと身近なものになっていくといいですね。

 美術史ってちょっと触れづらいというか、分かりにくい印象があります。とにかくカタカナが多い! ヨーロッパの地名が出てきてもどこなのかイメージしにくい! ヨーロッパの歴史とか知らん! といった感じです(笑)。

 かくいう私も大学の一般教養の科目で西洋美術史の授業を受けましたが、この本に出会っていればもう少しわかりやすかったかもしれません。

 本書では、西洋美術の歴史だけでなく、当時の時代背景や絵画の鑑賞方法についても多くのページを割いて解説しています。

 個人的には、水墨画などの東洋美術も好きなので(渋くてすみません…)『ビジネスエリートのための! リベラルアーツ 東洋美術』も出ないかなぁと思っているところです。

 その2に続きます!

『ビジネスエリートのための! リベラルアーツ 西洋美術 (21st Century Liberal Arts)』 小倉康之 監/池上英洋 執筆/藤井 匡 執筆/川口清香 執筆

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