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#読書

20年前の官能メタフィクションはSNS社会風味:酒見賢一「語り手の事情」

20年前の官能メタフィクションはSNS社会風味:酒見賢一「語り手の事情」

僕の世代の本読みのご多分に漏れず、最初に酒見賢一を読んだのは「後宮小説」だった。もう30年くらい前なので、内容は全然覚えてないけど。

この「語り手の事情」は中国ものが多い彼には珍しく、ヴィクトリア朝イギリスが舞台の官能メタフィクション。1998年の出版で2001年に文庫化。表紙のミュシャのイラストが印象的。僕が最初に読んだのは2004年頃。

ヴィクトリア朝イギリスの(たぶん郊外の)御屋敷に隠遁

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