マジックナンバー

マジックナンバー

マガジン

  • 決定版ビッグビートディスクガイド

    Rory Hoyの”The Little Big Beat Book"の巻末にあった”Big Beat Top-5's and Top 10's”を集計して、ランキングを作成。ランキングをもとにおそらく現存する唯一のビッグビートディスクガイドを作成しました。

  • LAST PLAY LIST

  • 日本のビッグビートディスクガイド1995-2001

    1995年~2001年のビッグビート最盛期にリリースされた日本産ビッグビートのディスクガイド。解釈に大きく幅があるので原理主義者向けではないです。

  • 自粛奇譚

    なんとなく、最近の自粛関連のニュースを見ていたら、実話怪談みたいだなあと思い、ショートショートを書いてみました。 実際に報道されたり話題になった事件をモチーフにしていますが、内容はフィクションです。

  • 再読レビュー

    初めて読んだ本ではなく、二回目、三回目読んだ本のレビュー。

最近の記事

最近のTM NETWORKへの雑感(1) : TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION-

ここ最近、TMへの気持ちが十数年ぶりくらい再燃していて、聞きあさってライブも行ったりした。 TMのメンバーもインタビューなどで話していたが、40代や50代の昔からの男性ファンが表立ってファンだといえるようになったのは肌でも感じていて、最近は普通にファンとして楽しい状況だった。 そうした環境のなかで、発売されたTribute Albumが告知段階から大きな話題になっていたので、自分としても期待しつつ聞いてみたらかなり良かったので今回は、一通り聞いてクレジットも見たうえでの感想を

    • Young Person's Guide To Dr. Tetto ~吉田哲人の4枚の作品を聞いて~

      今年は全然レコードやCDを買っていなくて、結局、一番、いっぱい聞いたのは子供たちが自宅のリビングでYouTubeで見ているアニメ主題歌だったりする。 といっても、今のメインストリーム(ジャンプやマガジン、サンデーの連載マンガからアニメになったようなアニメ)の主題歌はいわゆるJ-POPが担当しているのは、今年最大のヒット曲がYOASOBIのアイドルだったのでご存じの通り。 自分の最近の感覚としてはJ-POPのリード役を果たしているのはCMやドラマではなくアニメだと思う。 で、最

      • 私を構成する42枚 (邦盤篇)

        前回の12インチ篇が書いてて楽しかったので、邦盤と洋盤もやろうかなと思い、まずは邦盤篇から。 で、前にTwitterにアップしたやつを見てみたら、書きたいやつを数作入れていないのと、12インチの方と被ってるやつがあったのでいくつか入れ替えることに。 前回と同じくDiscogsのリンクをいっぱい貼る簡単な記事です。 TM Network – Carol -A Day In A Girl's Life 1991- 一番最初に好きになったのはTMだった。ラジオ番組を熱心にエア

        • 私を構成する42枚(12インチ篇)

          なんか流行っていたので作ったやつを改めてちゃんと全部紹介しようかなと思った。 いつものようにDiscogsを引用しまくって簡単に書く記事。 自分の嗜好として、レコードがいっぱい載ってて短い解説が載っている記事が大好きなもんでそういう記事をどうしても書いてしまう。 Terrorvision – Tequila (Mint Royale Mixes) 最上段5枚は自分にとって不動のトップファイブ。なんでこれを1枚目にしたのかよくわからんが、とはいえ最高! 90年代末の空気がす

        マガジン

        • 決定版ビッグビートディスクガイド
          11本
        • LAST PLAY LIST
          1本
        • 日本のビッグビートディスクガイド1995-2001
          108本
        • 自粛奇譚
          1本
        • 再読レビュー
          2本
        • 怪我人初心者日記
          4本

        記事

          最近買ったレコード0210

          最近、買ったやつをまとめてみた。あと、今年からヘッダの画像を替えることにした。 今回の記事、唯一の新譜。まさか令和にこのコンピが発売できるとはという感動しかない。日本のサンプリングミュージックの極北にして伝説、サイケアウツのベスト盤! アナログで欲しい曲全部入り。New Rally Xのテーマもあればよかったけどアナログで聞けるのでかまわない。中のブックレットも充実しており、昔のフライヤーが載っていたのもよい。行けるもんなら行きたかったJoker Records来日のやつも

          最近買ったレコード0210

          2022年のHCFDM研究報告(単に2022年に買ったHCFDMのレコード)

          研究報告その2です。こっちのほうがおそらくはもはや集めてる人間はいないんじゃないかってくらいに、誰も注目していないジャンルHCFDM(Happy Charm Fool Dance Music)を見つけ次第、こつこつと集めている。(ジャンルの詳細については自分が以前書いた下記記事を参照。そういや続きを書いてなかった) ボリュームが多くなりそうで記事を書くのを躊躇してたら、年を越してしまった。 ということで、今回は2022年に買ったHCFDMを全部書くという記事。前回、ビッグビ

          2022年のHCFDM研究報告(単に2022年に買ったHCFDMのレコード)

          今年のビッグビート研究報告(単に買ったビッグビート2022)

          年末なので今年のベスト的なことを書こうかと思ったのだけど、なんか今年はきっぱりとベストみたいなことを言えるほどちゃんと聞いてないなと思ったので、なんとなく中古に全振りして買ったビッグビートを掘り起こしていこうかなと。 たぶん、今の世の中、ビッグビートを真剣に集めてる人間は、日本にも数人しかいない(下手したら自分だけかもしれない)と思うし、90年代半ばから00年代の頭くらいの数年間しか流行らなかった音楽ジャンルなんて、年々100円箱からも掘り起こせなくなってる(おそらく、売れ

          今年のビッグビート研究報告(単に買ったビッグビート2022)

          最近買ったレコード 1206

          下北沢にELLA WAREHOUSEという中古12インチの専門店ができたと聞いたので、無理に時間を作って買いに行く。 金土日のみのオープンとのことなので、日曜の夕方はやや在庫ストックが減ってるのかなと思ったが、あにはからんや、最近のユニオンやHMVじゃ見つからないような良い感じのものがザクザクと掘り出せた。最近の大手中古店のアルバム重視、12インチ軽視の姿勢、はなはだ疑問なので、ここにはがんばってほしいところ。 ということで、久々に買ったレコードをひたすらに上げていく記事を

          最近買ったレコード 1206

          「出禁のモグラ」が面白い

          という記事です。 マンガのことを描くのは予定になかったんだけど、このマンガとにかく面白いので、どこがどう面白いのかを語りたいと思って描きたくなった。 ※物語についての多少のネタバレがありますのでご了承の上お読みください 全然関係ない話から始めます 僕は会社員で主にマーケティングの仕事をしている。 マーケティングの仕事をしてる人間なら、消費者の行動モデルをいくつか耳にしていることだろう。 AIDMA、AISAS、SIPSあたりが比較的有名なやつか。それ以外にもたくさんある。

          「出禁のモグラ」が面白い

          les Plus 開催記念 米国音楽HCFDM100を全部載せる(田中知之編)

          友人からやばいイベントがあると言われ、リンクを開いて驚愕する。 えっ、Les Plus復活!!?? DJは田中知之、梶野彰一、小西康陽、HALFBY、セカロイ小山内社長にROMANZAの松山禎弘!!?? まさか、このメンバーを京都メトロでやる日が来るの?? あまりの混乱に思わず、イベントのチケットと京都の宿を予約する。 les Plusとは1997年2月に東京、中目黒の家具屋オーガニックデザインでスタート(のちに六本木Rougeに変更)したラウンジDJイベント。当時のDJ

          les Plus 開催記念 米国音楽HCFDM100を全部載せる(田中知之編)

          最近買ったレコード0609

          久々に買ったものリスト。 レコード自体は相変わらず買ってるんだけど、ここでまとめてなかった。 なぜ書こうと思ったかというと、昨日、久々に名古屋に出張して帰りにバナナレコードで買いまくってきたから。 今回は棚掘りの時間が短めだったので、クラブミュージックとざっくりCDくらいしか見られなかったが、それでもちょっと買いすぎた。 名駅店NWの棚に面出しされてて速攻確保。10年くらいWantに入ってた。ポッピーズがジグジグのカバーなんて悪くなるはずがない。HCFDM! 7インチコ

          最近買ったレコード0609

          1990年代のアルファレコード後期の(黒)歴史:Alfa In The '90sシリーズ、あるいはSPINレーベルについて(おまけ) 

          4回に分けて書いた記事シリーズが思ったよりも、多くの方に読んでいただけたので、最後にやろうとして忘れていた今回取り上げた作品をリリース順に並べるのをやっておこうと思う。 まあ、Discogsでアルファレコードを見れば、ある程度わかるんだけど、いくつか掲載されていなかったり、年しかわからないのもあるので。 ただ、未入手なものについてはいったん放置。 90年9月25日 YMO In The '90s - The Pete Lorimar Remix 90年11月28日 TF P

          1990年代のアルファレコード後期の(黒)歴史:Alfa In The '90sシリーズ、あるいはSPINレーベルについて(おまけ) 

          1990年代のアルファレコード後期の(黒)歴史:Alfa In The '90sシリーズ、あるいはSPINレーベルについて(4)

          たぶん、今回で最終回になる。まさかこんなに回数を書かされるとは思わなかった。今回はスネークマンショー周辺について。(とおまけ) SPINレーベルの二本柱はYMOとスネークマンショーだった。正確に言うとスネークマンショーというよりも桑原茂一か。この時期の桑原は日本音楽選曲家協会、CLUBKING、フリーペーパーdictionaryといったクラブミュージック界隈の活動をしており、東京のDJカルチャーの中心に近いところにいた。YMOやALFAの旧カタログを現代的にアップデートするに

          1990年代のアルファレコード後期の(黒)歴史:Alfa In The '90sシリーズ、あるいはSPINレーベルについて(4)

          1990年代のアルファレコード後期の(黒)歴史:Alfa In The '90sシリーズ、あるいはSPINレーベルについて(3)

          このシリーズ、3回目はシリーズの中核ともいえるYMO関連についてを取り上げよう。 そもそも、このSPINレーベルは、言わずもがなYMO in The '90sから始まっている。そのため、YMO関連のリリースもかなり多い。というか、YMOとスネークマンショーが半分近くを占めている。そして、この時期のYMO関連はぶっちゃけ、賛否両論というか毀誉褒貶が激しいものとなっている。 SPINレーベルのYMO RemixYellow Magic Orchestra – Hi-Tech /

          1990年代のアルファレコード後期の(黒)歴史:Alfa In The '90sシリーズ、あるいはSPINレーベルについて(3)

          1990年代のアルファレコード後期の(黒)歴史:Alfa In The '90sシリーズ、あるいはSPINレーベルについて(2)

          ということで、前回に引き続き、SPINレーベルの関連作品をさらに掘り進んでみる。 In The '90sの派生作前回の記事の通り、In The ’90sは全部で12作(+コンピ)がリリースされている。そして、立花ハジメのブックレットについてきたカタログには、次回作としてTamori In The '90sがアナウンスされていたが、実現には至らなかった。他にも派生した作品がいくつかある。そのあたりを紹介してみよう。 YMO*, Haruo Togashi, TF Produ

          1990年代のアルファレコード後期の(黒)歴史:Alfa In The '90sシリーズ、あるいはSPINレーベルについて(2)

          1990年代のアルファレコード後期の(黒)歴史:Alfa In The '90sシリーズ、あるいはSPINレーベルについて(1)

          数年前、YMOのリミックス音源を集めようと思い、苦戦しながら買い集めていたことがある。その流れで、昔から知っているものの聞いたことのなかったAlfa In The '90sのシリーズも集めてみようと思い、レコ屋などに入るたびに棚をチェックしてみるものの、思った以上に集まらずに年月が経つ。 それが、最近になって立て続けに数枚手に入ったので、一念発起して残りを手あたり次第、ヤフオクやマケプレを通じて集めてみた。合わせて、In The 90'sのレーベル元であるSPINについても

          1990年代のアルファレコード後期の(黒)歴史:Alfa In The '90sシリーズ、あるいはSPINレーベルについて(1)