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心穏やかに、ただ時が経つのを待つ
今日は仕事始めでした。
医師や看護師は年末年始関係なく働いていることを思うと、自分は暦通りのお休みをいただいてしまい申し訳ない気持ちでしたね。
だだ自宅で待機しているだけの任務でしたから。
市内では、年末からコロナの陽性患者さんが激増しており、年明けから病院はいったいどうなるのだろうと、不安な気持ちが消えることはなかったです。
案の定、仕事始めの今日は、朝から発熱者や濃厚接触者の検査が続いていました。
担当の医師と看護師は、休みなしで何時間も業務にかかりきりです。
高齢者が多く中には認知症のかたもいるので、医師はひとりひとり丁寧に検査説明をし、
「では10秒かぞえますよ。はい。い~ち、に~い…」と、出来るだけ正確な結果が出るように念入りに検体を採取します。
そして取り終わったら、そのたびに決められた手順通りに手袋とガウンを取り替えます。もちろん周囲の消毒もします。毎回毎回。
手袋の外側、ガウンの外側に触れないようにそーっと脱いでビニール袋に捨てるのですが、この外側に触れないようにというのが、練習しないと結構難しいんですよね。
病院スタッフは全員、新型インフルエンザを想定して、手袋やガウンだけでなく、N95マスクやゴーグルの着脱の仕方なども以前から練習していたんです。
その時は、
「この(N95)マスクはきつくて苦しいわ~絶対ムリ!」とか、
「あなた、ゴーグルが全然似合わないねぇ」なんて、
みんなでわいわいがやがや楽しそうに大騒ぎで、
現実にこんな日が来るとは、だれも思いもしませんでした。
なぜだかこんな時に、むかし自分が心の病になった時のことを思い出しました。
早く治したい、少しでも元気になりたいと、
一生懸命に焦ってもがいても、
どんどん深みにはまるばかりで全く思い通りにはならず、
結局は「時が経つのを待つ」しかなかったのです。
だから、いまの自分にできる限りのことをしたら、
あとは、
時が経つのをできるだけ心穏やかに待つ
そうすることにしました。
現実は変えられないのですから。
ではでは また。みなさんの健康を願って。