管理栄養士 美香
病院や施設で長年働いていると、高齢者の看護や介護は、高いスキル必要なうえに体力と精神力がいる仕事であることはよく理解しています。 けれど、自分は実際に夜勤をしたり処置をしたりおむつを替えたりといった、看護、介護の仕事をした経験が無いので、本当の大変さは分かっていないことも自覚しています。 患者さんの中には、認知症のために暴言を吐いたり徘徊をしてしまったり、スタッフをとても困らせる方もいらっしゃいますが、 同じ認知症でも、そぶりや物言いが、幼い女の子や男の子のようになる方
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急に春めいた陽気になりましたが、朝晩はまだまだ寒いですね。 春が近づいても、入院中の患者さんは家族と面会したり外出したりすることはまだできません。 入院が長引くと、ただでさえ認知症が進んでしまうのに、家族に会えないとなおさらです。 認知症ケアのなかに「回想法」というものがあります。 長寿科学振興財団では「回想法とは、自分の過去のことを話すことで精神を安定させ、認知機能の改善も期待できる心理療法」と定義しています。 具体
この冬、高校生の娘が頻繁に体調不良を訴えたので「もしかして新型コロナでは?」と心配し、そのたびに1日何度も熱をはかりましたが、熱も喉の痛みも咳もなく、しばらく休むと落ち着くということを繰り返します。 女性ホルモンのバランスが不安定な年齢なので、その影響もあるのでしょうが、それにしても頻繁でした。 もしかして、身体の冷えが影響しているのでは?と思い調べてみると「カテコールアミン」という神経伝達物質が目につきま
投資を「壺」と同じくらい信じていなかった情弱な人間なんだけど、ドルコスト平均法で2月1日に初購入して以来、朝起きがけに評価額を見るのが習慣になった。高校生のアルバイト代レベルの投資だけど予想以上に面白い。どんな根拠でその銘柄を選ぶのか、ど素人なりに調べて決めるまでの過程も面白い。
二人目を産んでから長い間、抑うつや強迫性障害でSSRIやベンゾジアゼピン系の薬にお世話になっていた私にとって「こころと栄養」は、生涯の研究テーマといっても大げさではありません。やっとまとまった時間がとれるようになったこの機会に、深掘りしてみることにしました。 今日は、「こころの不調と関連のある神経伝達物質」と「神経伝達物質の生成に関わる栄養素」に着目して理解を深めます。 こころの不調の中でも、うつ状態に関係するとされている栄養素には、以下のよう
「朝 昼 夕 3食規則正しくとりましょう」 栄養士は、この言葉をただ単なる決まり文句として言い続けているわけではありません。 しかし、言われたほうにとってみれば、 「またか!」「そんなこと知ってる!」 という反応になるのではないでしょうか?? 今日は、その理由についてご説明したいと思います。 ホルモンの働きに合わせて「食事」をとりましょう 「ホルモン」の働きは、人間のホメオスタシスを維持するため
今日の一冊「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力」 著者 精神科医 帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい) 「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を知ったのは、去年の春「コロナ禍における心のケア」に関するオンラインセミナーに参加したときでした。 そこでこの本が紹介されていて、読むのは今日が二回目です。
カラダだけじゃなく、ココロが寒い日にも 「ねこをもむ」と決めている。 なでるだけじゃ、もったいないから。 三番目のうちの子は、お姉ちゃんの守り神としてお迎えした「ねこ」 お姉ちゃんがココロを病んで外に出られなくなってしまったとき、 一目ぼれして連れてきた「ねこ」 (見)守り神として選ばれし「ねこ」なんだ。 守り神は、た
昨日は久しぶりに泣いた。コロナ病床の看護師さんに会ったから。お母さんに会えないのがとても辛いって。そんなとき川ノ森さんの素敵な記事を見つけた。また泣いた。https://note.com/chizukowood/n/ndfde403eee34 こんや彼女にエアハグを送ろう。やっと週末。でも彼女たちは土日も祝日も関係ない。
こんにちは。 運動音痴でなければ、もっと楽しい学校生活が送れたんじゃないかと回想する管理栄養士 美香です。 今日は「とにかく寡黙なお兄さん」の話をしたいと思います。 毎回、栄養相談の予約時間よりも、かなり早くから来て待っている生真面目なお兄さんがいます。 生活習慣病(ここでは具体的な病名は伏せます)の診断を受けて当院にいらっしゃいました。 たいへん寡黙で口数が少なく、 あれこれとあまり聞かれたくない様子で、 こちらの質問には、最小限の返答しか
こんにちは。 お化け屋敷に入ったら、逆流して入口から逃げ出してくる管理栄養士 美香です。 今日は、職場にいるモンスターの話をしたいと思います。 先日観たYouTubeで、勝間和代さんが「日常の困りごとはクエストだと思って、楽しんで攻略しよう」というお話をされていました。 ゲームをまったく知らない私は、クエストの意味を「探求」だと思っていたので、この意味だとちょっとしっくりこないなと思い、あらためて調べてみると、 「ゲームのストーリーを進行させるうえで、達成する必要があ
何日も家族に会えない寂しさからか、リハビリや食事を拒否したり、部屋から出たがらない日も増え、 「このままでは歩けなくなってしまう」と、皆が心配していたおじいちゃんがいます。 それがある日突然、自分から部屋を出て歩き出すようになり、 「もしや徘徊が始まってしまった?」 とハラハラしながら周りが見守っているうちに、 おじいちゃんの「とある行動」にスタッフは気づきました。 おじいちゃんは、 お昼ご飯のあとデイルームで一人たたずむ、 新しく入所してきたおばあちゃんに会
こんにちは。 しょっぱいものより、甘いものが好きな管理栄養士 美香です。 今日は、「減塩」(塩分制限)についてお話ししたいと思います。 減塩する必要がある患者さんに対して、 「主治医もおっしゃっているように、減塩してみましょうね。こんな簡単な方法がありますよ」 と、優しく話しかけながら、気合を入れて作った資料を広げて説明し始めたところで、 「はいはい分かりました」 となることは、まずありません。 栄養相談にいらっしゃる患者さんは、若くても50歳代で、 心ここに
こんにちは。 昨夜食べたご飯が思い出せない管理栄養士 美香です。 今日は、私にとっても身につまされる思いの「認知症」ついてお話したいと思います。 すでに獲得している知的機能が持続的に低下し、日常生活や社会生活が維持できなくなっている状態を「認知症」と呼び、 認知症の症状は、中核症状と周辺症状(中核症状によって生じた心理・行動)に分けられます。 中核症状には、以下のようなものがあります。 ✅記憶障害 ✅判断力の障害 ✅問題解決能力の障害 ✅実行機能の障害(計画
こんにちは。運動が苦手な管理栄養士 美香です。 小中高のマラソン大会ではずっと、 ビリだけにはならないよう、とにかく必死でした。 球技もまるっきりだめで、 ドッジボールでは、逃げたつもりでボールに当たりに行ったり、 ソフトボールでは、キャッチしそこねたボールが顔面でワンバウンドしました。 そんなありさまでも、管理栄養士という看板を背負っているために、 日常的にスポーツをする人から栄養相談を依頼されたり、リハビリテーション栄養について専門家としての意見を求められる