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初めて発表された「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」

8月8日に初めて気象庁から発表された「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」。

初めてのことで、試行錯誤した方も多いと思います。(8月15日17時に「政府からの呼びかけ」終了)
災害対策基本法に基づく指定公共機関はじめ、多くの企業等では準備されていたと思いますが、いざ運用してみると、十分準備できていなかったと振り返ることもあると思います。
「避難先を注意しながら、旅行などの社会経済活動は予定通りでよい」との呼び掛けもありましたが、交通機関が特急列車運休や徐行運転をおこなったり、大規模イベントの一部が中止になるなどもありました。
改めて、この臨時情報はリスクコミュニケーションが難しいと思いました。
内閣府などをはじめ、防災関係者は丁寧な説明と認識合わせが必要ですね。

私の再確認したことや気づき

○気象庁
・南海トラフ地震に関連する情報の種類と発表条件
 この情報には気象や津波の警報・注意報のような「解除」が無い
 (巨大地震への注意は継続のため)
 

○内閣府
・南海トラフ地震臨時情報が発表されたら何をすればいいの?
「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」は、たしかに備えを確認しながら社会経済活動は続けるレベル感か・・・(でも自主避難判断も尊重)。「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」になれば、避難行動もありますね。
 https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/rinji/index4.html

・南海トラフ地震臨時情報に係る防災対応
 南海トラフ地震の多様な発生形態に備えた防災対応検討ガイドライン【第1版】(令和3年5月一部改定)
 概要 https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/pdf/gaiyou.pdf
 本文 https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/pdf/honbun_guideline2.pdf
「なぜ1週間なのか」の経緯などは本文40ページあたりに記載されている。
この臨時情報は「解除」は無いが、解除相当のタイミングでどんなメッセージが出るのかは36ページあたりにイメージが書いてあった。

・中央防災会議 南海トラフ地震防災対策推進基本計画
https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/pdf/nankaitrough_keikaku_honbun.pdf
「1週間って何日の何時まで?」は、8~9ページあたりにあった。
対象地震(今回は8月8日16時43分頃の日向灘の地震)の発生から168時間経過以降の正時⇒8月15日の17時00分

落ち着いて推移し、8月15日17時に「政府としての特別な注意の呼びかけの終了」という表現で解除相当(「解除」の情報ではない)となったのでありました。

本当にリスクコミュニケーションが難しい情報なので、振り返り検証と改善をしていきたいですね







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