冬空の下、考えたこと
すっかり冬色の空となり、肌に感じる空気も冷たくなってきた。最高気温が10℃を切り続けたら冬本番と思っているため今はまだ序の口で、わんの散歩も出掛ける事にも余裕がある。
しかし休日の過ごし方はこれまでと変わり、「何もしない時間をいかに長く作り出すか」に精を出している。それはそれでなかなか体力を使い疲れるのだが、その時間を手に入れたという満足感は、他の何をも必要としない心の安定に繋がるのだった。暑く長かった夏に冬の到来を想像できないでいたが、暖かい部屋でぬくぬくする幸せを楽しめる冬がちゃんと来て、ひゃっほい。
かと言って、冬が得意なわけではない。
手に入れた時間で読書をしていた時、妙に勢いのあった2年前、mother休暇を二日間もらい東京に行った事を思い出す。
Googleマップを頼りに昼も夜もかなりの距離を歩き、何となく東京の繁華街が頭にインプットされた気でいたが、2年も経つともうそれは朧げになっている。
しかしもう一度あの時あの場所を思い出すきっかけとなったのが、銀座にある文房具店・四方堂の小説だ。その店に訪れる客と店主の会話で物語が繰り広げられるのだが、銀座のどこかの路地を進んだら、その先に実在しているのではないかと探してしまいそうな錯覚に陥った。
また、行きたいなぁ。
いつかの自己紹介の記事に、
と書いた。
数年経った今、今の自分をそれなりとも思わなければ、まだまだだと思う。何があったわけではないが、50代になる前にすっかり考えが落ち着いた。
自分には芯がないのだろうかと思うほど、日々考えが変わる。その変わった考えに対しては、その時自分があれこれ考えた結果導き出されたもので納得できるものではあるのだが、いまだに自分の芯を見出せないでいる。
でもいいタイミングで、吹き込み的な考えが巡ってきた。
人間も同じで「揺れながら安定」するのが一番の強さで、悩んだり迷ったりしてどれだけ心が揺れてもいいのだとのことを知った。
曲げない信念がない事、揺らがない思いがない事が私の心柱なのだろうか。
2年前の少し調子に乗っていて勢いのある自分を懐しみ、またmother休暇が取れる事を夢見る何もしない日曜日の午後3時。
noteでの出会いに感謝します
☺︎マティ☺︎