デスクで固まる編集者
早ければ
同じ商品を同じクオリティでつくるのであれば、早く作成できる人が重用されます。同じ時間で2個つくれたら売り上げは2倍で、5個つくれたら5倍の売り上げになる計算になるからです。
別のたとえを出すと、「1時間で商品を15個つくらなければいけない」というノルマがあったとして、Aさんは6個つくれ、Bさんは3個だとすれば、Aさんのスキルを持った人が3名いればノルマは達成できますが、Bさんは5名必要となり、人件費にも差が出てしまいます。
なので、プロに求められるのは「スピード」です。
私の知っている弁護士さんや会社の経営者も、決断のスピードがとにかく早い。悩んでいる暇があるなら決めてしまう、ぐらいのスピードです。次から次へとやってくる案件をさばき切るための必須条件、と言う事だろうと思います。
締め切りの時間のはずが
私の知っている出版社ですごい珍事がありました。
その日の朝が校了、という時、Kさんがデスクでうつむいて動きません。編集長が「おい、どうした」と聞くと、Kさんから出た衝撃的なひと言がこちら。
「すみません。テープおこしが2時間残っています」
原稿が書けていません、ではなく、原稿を書くための元となるインタビューの文字おこしをやっていなかった…
徹夜明けで死にそうな目をしていた周りの全員が音声データを文字おこしした、と言いたいところですが、当時はカセットテープのため「手分け」ができません。
その後どうしたのかは、知りません。おそろしくて知りたくないです。
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。