「あちらの鬼」が何人も見える
映画化される、ということ。
モデルである瀬戸内寂聴さんが亡くなられて間もない、ということ。
そんなこともあって手に取った本です。
まずは映画化につきまして。主人公3人のキャストは決定しています。
とりあえず3人のキャストは公開されていますが、ほかの配役もかなり興味深いです。
ただ、書評なんてムリです
これまでのような書評をしようにも、何を書いても陳腐な言葉になってしまいそう。
特にすごいのは最終チャプターである「2014年」。
これを読むと、「世間一般の恋の悩みなんて大した事ないじゃん!」と思ってしまいます。
タイトルは「あちらにいる鬼」ですが、前編通じて一度も「鬼」は出てきません。「鬼」は読み手が想像して、という意味かなあと思うのですが、私にとっては「鬼」が何人もいるような気がして。でもなんというか、ただただ悪人である「鬼」像ではない姿が出てくるのです。
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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。