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空き家の問題

直接後見人とは関係ない話ですが、関連は多少あるので紹介します。

放っておくわけにいかない

実家は今、空き家です。親が施設に入ったため、住む人が居なくなったのです。しかし、空き家を放っておく事も出来ません。定期的に窓を開け、水道の蛇口をひねって水を出す、留守電のチェックはする。これぐらいはやっておかなければいけません。

空き家の定期巡回をしてくれる業者もあり、依頼もしましたが、たいした事はしてなさそうで、結局月に一度だけは行って窓開け等をする事を続けています。

後ろ向きな理由による重労働

もうひとつ大きい作業が、掃除です。家の中はホコリをかぶっている程度なのは目をつぶっていますが、無視できないのは、外です。雑草は生えます。業者に頼むには値段が張ります。

自分で除草剤を2種類まいているのですがそれでも雑草は伸びます。放っておけば虫がわいて隣近所に迷惑ですので、自分で抜くしかないのです。ただしゃがんで草を抜くだけですが、翌日は足が筋肉痛です。

特にキツいのは、夏場です。ヤブ蚊の猛攻を回避するため、長袖シャツと軍手で作業をするのが猛烈に暑いのです。

親がこの家に戻る可能性なんてありませんし、私にもありません。誰も住む予定もない空き家を管理しているのは、「事故を生まないため」という、ちっとも前向きではない理由によるものです。

わざわざ言わなくても…

そんな事をしている私に妻は言いました。

「なんでそこまでやっているのか。ホントにただ掃除しているだけ? 言っておくけどあの家に住む気はないからね

そりゃそうだろう、私の親は、あなたにとっては赤の他人、その赤の他人が住んでいた家に、しかもボロ屋に住みたいなんて思うほうが稀有だろう。言われなくても予想はついている事。だけど…

そんなことわざわざ面と向かって言う必要ってある? 言われた側は、前向きじゃない要因でも「少しでも劣化を遅くしなきゃいけない」という思いだけで取り組んでいるようなもの。そんなふうに言われてどれだけガックリするか……

説明をしても「でもなんでそれをするのがあなたなのか? 意味がよく分からない」と言われてしまうだけ。

「何やってるんだろ?」と思う事は勝手ですが、それをわざわざ当事者に言わなくてもいいシチュエーションは、あると思うのです。

こうして、特に理解者もいない状態?で、毎月1回は実家に通う日々が続いています。何のトラブルも起こらないことを祈りながら。


#熟成下書き

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東の京の田舎市民
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。

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