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ビジネス書評

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2016年8月の記事一覧

書評:『自省録』(マルクスアウレーリウス)



この本が好きだと言う人がいたので、読みました。

私は世界史に無知なのですが、この人は賢帝の一人と言われている人らしいです。ローマ帝国の皇帝の一人が自らに省みて自分に書いた内向的な文章です。哲学者で君主と言う高貴な人の文章です。

偉くなってくると、自制心というものが重要になり、さらに倫理によって儲かる事をやめるというシーンが度々あると私は思います。超えては行けない一線というやつで、これを超え

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書評:『企業買収』(木俣貴光)



少し前に読みました。

なんで読んだかと言うと、M&Aの実務を知る必要があり、「マネプレ」という言葉がよくわからなかったので、一通り実務をなめていこうとしていた時に「本でも読むか」となり、amazonで探したら木俣さんの本が出てきて読みました。

日本のプレイベートな中堅企業における買収を小説にしたもので、そのディールのお手頃感から庶民的なM&Aプロジェクトを描くという特異な小説に仕上がってお

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書評:『六韜』(林 富士馬)



『孫子』と並んで評される兵法書である『六韜』を読んでみた。林 富士馬氏の翻訳が実に素晴らしい。

六韜の建前は、三国志よりも古い時代の太公望が語ったものを記したもの、ということになっているが、冒頭に著者の言葉にある通り、この本は、後生での創作・改変である可能性が高いらしい。その通りだと思う。後だしじゃんけん感満載の兵法書となっている。内容は『孫子』に近い。ただ、『孫子』が戦略レベルの話が中心で

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