三谷四五郎

三谷四五郎です。ビジネス、安全保障、英語の勉強について書いてみようと思います。

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    デジタル関連のあれこれで、特定のテーマじゃないものを徒然と書く随筆にしようと思っております。続くか、不明。

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タコからAIの意識を考えるシリーズ3本の書評:『タコの心身問題』『メタゾアの心身問題』『植物は<知性>をもっている』

私、AIと接する中で、「意識」というものに興味があります。そもそも、コンピューターサイエンスというのは計算をすることもありつつ、コンピューターというのを科学することを通じて人間を知るという分野もあります。最近の生成AIなどで使われている深層学習(Deep Learning)は、脳みその視覚野を模倣して作ったものですから、その権化たるAIに「意識」が宿ってもおかしくありません。 じゃあ、私に意識があるとして、人間に意識があるとして、動物にはあるのというと、犬にも猫にも意識はあ

    • 書評:『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』(ビル・パーキンス, 児島 修)

      「ゼロで死ね!」と言われると、「いやいや、老後にもお金かかるっしょ」とか「いやいや、子供にも遺産残すでしょ」みたいなことを思ってしまいますが、さすがのベストセラー。なんでそういうことにならないのか、も載っているんでよね。この本。良い本だと思いました。 楽しいことは若いうちにやろうよ この本の趣旨は、「人生短いんだから、思い出作りになるような楽しいことは後に回さないで前倒してやろうよ」ということなんですが、だから、若いうちには遊んで暮らせと暮らせと言っているわけではないわけ

      • 書評『自衛隊最高幹部が語る台湾有事』(岩田清文, 武居智久, 尾上定正, 兼原信克)

        よくBSニュースに出てくる自衛隊OBが集まって、台湾の有事のシミュレーションをしたのが、この本。「日本って、このままじゃまずいよね」というのがメッセージなので、多少、日本がまずいように色はついている気もするが、それにしてもなんとも心配になる本である。 時代はちょっと古くて、2022年5月までがある程度事実になっていて、そこからは前提を置いてシミュレーションしているので、ちょっと違うところなんだけれども、シナリオが3つあって、それぞれシミュレーションしているというもの。 本

        • 中国バブル経済の崩壊は日本と同じでデフレに進んでいる様子

          あまりにも、順調に中国経済が崩壊していくので、記事を書く興味を失ってしまい、数年が経ってしまいました。そろそろ、更新しましょう。 中国は不動産バブルになっていた。不動産価格が上がるのは上がったけれども、カラクリは、こうであった。 中国の土地は、中国という国家のもの。で、地方政府は、その土地に住む権利を不動産デベロッパーに売ってお金を得る。政府の収入が、土地の売却なのである。 中国の不動産デベロッパーは、マンションを作る。で、その価格が上がる。値上がりを期待して、中国人が

        • タコからAIの意識を考えるシリーズ3本の書評:『タコの心身問題』『メタゾアの心身問題』『植物は<知性>をもっている』

        • 書評:『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』(ビル・パーキンス, 児島 修)

        • 書評『自衛隊最高幹部が語る台湾有事』(岩田清文, 武居智久, 尾上定正, 兼原信克)

        • 中国バブル経済の崩壊は日本と同じでデフレに進んでいる様子

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          書評『「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価』(大木 毅)

          山本五十六のことが結構好きなんですよね。というわけで、こちら。 軍事ものの歴史を追う新書を多く出しておられる大木さん。グデーリアンとか、独ソ戦争など、とても面白かったので、山本五十六も読んでみたわけです。これもなかなか良かった。 山本五十六という人は、第二次世界大戦(大東亜戦争)において、対米戦争をしたくなかったけれども、始まってしまったからには、真珠湾攻撃をやった人です。数々の逸話が残っているから、人物伝として面白く、ファンが多いのであろうと思われる。 しかし、大木さ

          書評『「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価』(大木 毅)

          2024年夏のなんとかショックに対する投資行動

          投資の日記を書くのは久々です。というのは、あんまり最近、積極的に株式投資を動かしていなかったからです。そうです、株価水準が高いと思っていたんですよね。 そもそも円安の行き過ぎってみんな思っていたよね 久々のチャンス到来が、日銀の金利の引き上げに伴うなんとかショック。元々いつかは上がると思っていた日本の金利を日銀が引き上げたら、なんだかショックを受けた人がいた。 そもそも、私の認識は、「円が弱すぎる」という「行き過ぎた円安」という認識を1ドル150円の時から思っていて、政

          2024年夏のなんとかショックに対する投資行動

          書評:『家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 』(磯田 道史)

          続けて、磯田さんの本です。 江戸時代という安定した平和の時代がどういう仕組みで出来上がっていて、それがいかにして壊れていったのかを書いて、明治維新の話も少し書いてある本が、これです。なるほどなあと思うんですよねぇ、日本という国を理解する上で、この本は面白い。 近年、若者の間で言われている言葉に、JTCというのがあり、これは、"Japanese Traditional Company"の略で、日本の伝統的な企業、ということで、古い体質の日本企業をディスってる言葉なんですね。

          書評:『家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 』(磯田 道史)

          書評『徳川家康 弱者の戦略』(磯田 道史)

          私、磯田さんの本は好きなんですよ。 書評ってよりネタバレになりがちなのですが、後で自分で読んだ時にこんな本だったなあと思い出したくもありまして、書いちゃいます。磯田さんから苦情が入ったら描き直そう。というより、磯田さんより面白くは書けないから、面白いと思ったら、下のリンクから買ってくださいねぇ、磯田さんのために。 大河ドラマの「どうする家康」を見て、家康の人生訓を書いた本がないかと家族に言われて、書いた本がこの本だということらしいのだが、なるほど、家康の歴史を人生訓として理

          書評『徳川家康 弱者の戦略』(磯田 道史)

          書評『ゴールは偶然の産物ではない FCバルセロナ流 世界最強マネジメント』(フェラン・ソリアーノ )

          私はバルサファンである。であるからして、サッカーを上手くなろうと思って、チームマネジメントをサッカーから知ろうと思って、こちらの本を手に取ったのだが、ちょっと違ったのである。 私の期待としては、ゴールは偶然の産物ではなくて、こうやればゴールを取れる、というサッカーの技術について書かれた本か、チームマネジメントに書かれていて、強いサッカーチームを作る本だと思って買ったのだが、そういう本じゃなかった。 結論、ビジネスの本というか、コンサルっぽい組織マネジメントの本であって、M

          書評『ゴールは偶然の産物ではない FCバルセロナ流 世界最強マネジメント』(フェラン・ソリアーノ )

          『わが投資術 市場は誰に微笑むか』(清原 達郎)

          清原さんの本、大変に売れ行きが良いようです。私も気になって、出てすぐに買いました。 昨今、コロナにおいて、株式投資を勧めていた方々がガンになられることが多く、大変に悲しんでおります。先日の大江英樹も亡くなってしまったし、山崎元さんも亡くなってしまった。で、清原さんはご無事であるものの、咽頭癌を患って、声を失っているそうです。 山崎さんが書かれておりましたが、ウィスキーをストレートでのむのは喉に悪いようなので、私も気をつけております。 という清原さんの本をなぜ読んでみよう

          『わが投資術 市場は誰に微笑むか』(清原 達郎)

          岸田首相の経済音痴ぶりが半端なくて、日本国財政が潰れてしまう件

          いやあ、私は一国の首相をアホとかバカとか言いたくないんですが、岸田首相はダメですね。この経済音痴ぶりは、大学行けって感じです。一応、大学出ているはずなんですが、、、。 いや、たまげました。今の時代にドル売り円買いのの介入とは。日本国民のお金をどうしてくれてんねん(怒)。 円安と日本の物価高は当たり前 いいですか、コロナでお金をばら撒いて、財政が赤字になって、日銀がバカみたいにお札を擦り続けて、ゼロ金利で日本円をばら撒けば、日本円の通貨の価値は下がります。つまり、物価は上

          岸田首相の経済音痴ぶりが半端なくて、日本国財政が潰れてしまう件

          書評:『オランダ商館長が見た 江戸の災害』(フレデリック・クレインス)

          この本は、本の位置付けが面白い。 時代は江戸時代、場所は長崎の出島である。鎖国の日本の中で、数少ない国として日本との交易をしていたオランダ。その東インド会社の商館が長崎の出島に置かれていて、そこのボスの日誌を振り返るというのがこの本なのである。 アンネの日記のように、日記なのではない。これは、おそらく日誌である。日本出張所の長として、業務として日誌をつけることになっていたのが、日本支社長である。株式会社のサラリーマンなので、毎年、この館長が変わるのだが、日誌がオランダに残

          書評:『オランダ商館長が見た 江戸の災害』(フレデリック・クレインス)

          書評『感染症の日本史』磯田 道史

          実学としての歴史。今の時代、それを追求している一番有名な人が、磯田さんであることは間違い無いだろう。 コロナウイルスのワクチンが開発される前の本であるのだが、今読んでもさほどその価値は落ちないと思われる。愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、とは言いますが、自分の生きていない昔も含めた人類の経験を、歴史書から学ぶということは有益だということです。まあ、たかだか人の人生など100年も無いわけで、数世紀に一度の疫病というのを人生の経験で知っている人などあまりいないわけです。 疫

          書評『感染症の日本史』磯田 道史

          書評『バフェット帝国の掟』(ローレンス・A・カニンガム, ステファニー・キューバ, 岩本 正明)

          バフェットさんが公認するバフェット本というのが少ない中で、こちらは公認の本ということで、早速買って読みました。 個人的にはつまんなかったですね。いや、よくまとまっている本なんですよ。内容も悪くない。でも、ほぼ全部知ってたって感じで、Nothing Newだったんですよね。 だから、印象もあんまり残っていない。 この本はですね、バフェットからの手紙を作っているカニンガムさんが書いている本なんです。 この本が詳しいんですが、読みやすくはないので、これをまとめ直したというの

          書評『バフェット帝国の掟』(ローレンス・A・カニンガム, ステファニー・キューバ, 岩本 正明)

          書評『ビジョナリー・カンパニーZERO』 (ジム・コリンズ, ビル・ラジアー)

          ベストセラーは面白いですね。やっぱり。 HBR(ハーバードビジネスレビュー)を読んでいて面白いと思っていた記事って、多分、ジム・コリンリズの記事だんだろうなと思うんですが、その最初の頃の論文を、追記して後で出したのが、ビジョナリーカンパニーZEROというこの本。 原題は"Beyond Entrepreneurship 2.0"で、"BE 2.0"のようです。まあ、ゼロになっちゃいましたが。 CEOになるなら必ず読めと思うCEOやったことないのに、偉そうにすいません、とい

          書評『ビジョナリー・カンパニーZERO』 (ジム・コリンズ, ビル・ラジアー)

          書評:『人口から読む日本の歴史』(鬼頭宏)

          随分前に亡くなった大正生まれの祖母が、昔言っていた言葉が以下である。 「日本という国の人口が減るって大騒ぎしているけど、おかしいのよ。昔の人口なんてずーっと今より少なかったのにうまくやっていたんだから、少し人口が減るぐらいで日本はおかしくなりません」 そのことが気になって、日本の人口のことを気にかけると、小学校で習った、日本の人口は、1.2億人というのからあまり動いていない。一方、世界人口のそれは40億人だったが、今は、70億人出そうだ。結構変わっている。 日本の人口を知

          書評:『人口から読む日本の歴史』(鬼頭宏)