見出し画像

【義父母と同居の二世帯住宅】独立型をおススメする理由と理解を得る秘策。

私は現在、義祖母、義父母、夫、小中学生の子ども3人の合計8人で一つ屋根の下に住んでいます。この8人での生活、もうすぐ丸8年になります。
現在中学2年生になる長女が幼稚園年長、小学校に上がる直前に市外から引っ越して同居することになりました。

夫は長男で一人っ子。もともと自分の親と同居する予定でした。
当初、同居のタイミングは「義祖母が亡くなった時くらいがいいのではないか」と義父母は考えていたようでした。この家の立地が通学や習い事に行くのに不便な場所だったし、小学校も単学級だったので教育環境が整っているとは言えないと思ったそうです。

しかし夫が、義祖母が亡くなってからとするとそれを待っているみたいでいやだと言いました。
そこで、8人での生活を念頭に、もともと義祖母・義父母が3人で住んでいた家をリフォームして同居することになりました。

私も同居前は、ほぼワンオペ育児。1人で下の2人の弟妹を連れて長女を幼稚園のバス乗り場まで毎日送迎するのがすごく大変でした。そこから解放されたいという気持ちがあって同居に踏み切ることにしました。

しかし、今思うと同居前にしておけばよかったと思うことや後悔ばかり。
そんな今の自分から、当時の自分に向けて

「自分の思いはこんなふうに伝えたらいいよ」という気持ちを込めて

この文章を書いています。

というわけで、2世帯同居を考えてこれから家をリフォームしたり新しく建てたりしようと考えているあなた、後悔しないためにもぜひ私の経験を参考にしてください。

イメージの共有ができていなかった

同居を考え始めた時、夫と私の間に考えのズレがありました。

夫は、上の世代も一緒に団らんして、ずっと一緒の時間を過ごす生活をイメージしていました。
一方、私はそれでは息が詰まってしまうので、つかず離れずでお互いが必要な時に歩み寄ればいいと考えていました。

その考えのズレを埋めようと話し合いを私は試みました。しかしそのたびに喧嘩になっていました。それがいやで、結局私がだいぶ譲歩しました。

そして結局落ち着いたのが

玄関、郵便ポスト、お風呂は共有
・1階が上の世代、2階が私たち世代の生活スペース
・1階に大きなリビング
 (ここで常に全員が集うイメージを夫はしていた。実際は子どもたちの生活ペースも異なり無理、今は義父のみが常駐)
1階にメインキッチン、2階にミニキッチン(夫は2階のキッチンは必要ないと言ったが、お弁当を朝早く作るし当時私は授乳していたので、上と下を往復してご飯を作るのは大変と押し切った)
・トイレを1階と2階に各一つずつつけた(2階に必要ないのではと言われたが、体調不良の時に下まで移動するのは大変と主張)
・お互いの気配が感じられる、開放感のある階段で、1階と2階が吹き抜け状態(私の意見は通らず。できるならプライバシーを守りたかった私)

こんな形になっています。

当時、私は調べる気力もなくて、何とかなると思っていたところもありました。
しかし、8年経った今、もう少し伝え方を変えていたならば相手を納得させる言い方をできたと思っています。それをできなかったのが後悔であり、心残りです。

できれば独立型がおススメ

約8年、玄関と風呂が一緒の同居を続けて思うのは、この2つはそれぞれの世帯で分ける、いわゆる「独立型」にしておけばよかったということです。どこまで独立させて分けるかは各ご家庭の価値観にもよりますが、8年同居を続けて感じるのは

適度に距離を置いたほうが、お互いストレスは減る

ということ。

このことは二世帯同居に限らず、どんな家族にもいえることなのではないでしょうか。ある程度時間を共有することはそれでプラスにもなるけれど、必要以上の接触はお互いの悪い面が目についてしまう恐れがあります。
可能であるならば分けられる部分は分けたほうがいいと感じています。

ただ、建設費や費用の面で共有部分を多くしたほうが負担が少なくなるというメリットはあります。

しかし、多少無理してでもある程度投資をしたほうが、後から出るお金を抑えることになると私は感じています。

実際、我が家は今、トイレとキッチンは共同ではありません。
キッチンは使う時間が不規則であること、食べるものが上の世代とは違うというところから、最初は夕食だけ一緒だったものの、だんだん別々に食べるようになりました。そして、今ではそれぞれが好きなメニューを好きな時に食べることができており、ストレスフリーです。
トイレも、家族が多いとバッティングする可能性があります。そういった場合を考えると、それぞれの世代で持っていたほうが便利です。

そして、玄関とお風呂が分かれていないことで感じた不都合は、私の実家との関係でした。

私の実家は県外で、滅多に行き来できないところにあります。その実家の家族や、私の兄弟を家に招こうとすると、どうしても泊りがけになります。
その場合我が家はお風呂が共有であるため、客として来るほうも迎えるほうも、お互いが遠慮することになってしまいました。

また、玄関も一緒であるとちょっと出入りするだけでも客側が気を遣います。時間が遅くなったり、何度も出入りしたりといったことがしにくく、窮屈な思いをしている感じでした。

私の両親や兄弟は、一度我が家に泊まりに来ました。しかし2回目以降はホテルに泊まるようになりました。はっきりとは言いませんが、やはりお風呂と玄関が一緒なので義父母たちに気を遣っているようでした。

ただ、ホテルに泊まるとなると余計な出費が発生します。我が家の場合、実家の家族の宿泊費は私たちが負担せずに済んでいます。けれども、本来なら娘の家に無料で寝泊まりできるのに、お金がかかってしまうとなると行き来しづらくなってしまう可能性も出てくるのではないかと感じています。
今はコロナの影響で自由な行き来は制限されていますが、ただでさえ会えないのにさらに行き来しづらくなっていたとコロナ前から感じていました。
それは、今の二世帯住宅に住んで初めて気づいたことでした。

話し合いのための手引き

人を招きやすくするためには
「できるだけ分けられる部分は分ける」
に限ります。

もしコストの心配があっても、実際生活するようになった時に来客を迎えることを考えてみてください。
そうなると「お風呂や玄関が一つでもいいのでは」と考える家族を説得しやすくなるのではないでしょうか。
実家の家族だけでなく、日帰りできない友だちを招く可能性も視野に入れると、話し合いを進めやすくなるかもしれません。

また、遠く離れた実家の家族について考える際、普通に考えても日帰りできない距離にいたら実の親子でも会うのは年に1、2回程度となるでしょう。そうなるとどちらかが先立つまでに、会うのはあと〇回、と限られてくるのです。カウントダウンが始まっていると言っても過言ではありません。
その点を強調し、自分の親との同居を考えるパートナーには、理解を示してもらうと良いでしょう。

同居を考えるタイミングは、子どもが小さい時が多いかと思います。そのため先のことをイメージしづらいかもしれません。
しかし、子どもも大きくなると、ある程度お風呂が自由に使えたほうがストレスはありません。女子はお風呂の時間が長くなりがちですし、男子も外から帰ってすぐにお風呂を使えたほうが家の中も必要以上に汚れずに済みます。場合によってはお風呂が二つあって助かった、という状況も出てきそうです。

ストレスフリーの生活を目指して

いざ二世帯同居を考えるとなった時、どんなことがメリット・デメリットになるのかが具体的にイメージしづらいことと思います。

あくまで私の感覚ですが、理想的な家の構造は独立型です。
そしてその理解を得る秘策は、もう一つの家族など、来客がくる可能性について話すことです。

予算の都合もあるかもしれませんが、

・分けられるもの、独立できるものはなるべく分ける
・話し合いの時は、来客を招く可能性もあることを伝えてみると、独立型への道筋を立てやすい

こちらを念頭に置くとよいでしょう。
よかったら参考にしてみてください。


もし共感していただけたら、フォロー・シェア・スキしていただけるとありがたいです。

またどうぞよろしくお願いします。


この記事が参加している募集

よかったら、サポートをお願いいたします。いただいたサポートは明日への活力と、クリエイターとしての活動費として使用させていただきます。