【サッカーから学ぶ】子どもの挫折・葛藤を受け止める。
先日、小学5年の息子のサッカー選抜試験がありました。残念ながら息子は選考から落ちてしまいました。
「トレセン」という制度の選考会。
これに通れば、特別な練習や試合をする機会が得られるようになっているようです。
(間違っていたらごめんなさい。トレセンについて説明があったので貼り付けておきます。)
参照元:http://www.jfa.jp/youth_development/national_tracen/
子どもが挫折を味わったと感じたとき、その子どもを見守る立場のあなただったらどう考えますか?今回はわたしが考えたことをまとめてみました。
挫折、かもしれない
今回のトレセン選考会では、本人もあまりアピールできなかったと言っていたので、何となく予想はついていたようでした。
わたしは、夫から結果を聞きました。もしかしたら通るかも、通ったらいいな、と思っていたのですが、結果が悪くても受け止めよう、という気持ちもあったつもりでした。
しかし、いざ結果を聞いてみると、まず「残念だった」という思いが沸き上がりました。
さらに心の中に浮かんだ後悔。
もっと違うサポートをしたらよかったのではないか、
あの時こういうアドバイスをしたらよかったのではないか、
あの日は他の予定はキャンセルして、
一つのことに集中するべきではなかったのか、
などなど。
選考会から数日たった練習日の帰り際、夫が息子を迎えに行ったときにコーチから結果を言い渡されました。帰宅したとき、息子はショックを受けているのか、元気がありませんでした。
息子は親の前では特に何も言いませんでしたが、通知を受けた日は「あまり突っ込まないで」というオーラを放っているように感じました。わたしは結果について声をかけることができませんでした。
息子にとっては、おそらく初めての大きな挫折です。
親の気持ち
息子にプレッシャーを与えるような期待はかけていなかったけれど、どこかで期待をしていました。チャンスが巡ってくるかもしれない、と淡い期待を持っていたのです。
だから、最初に「不合格」という結果を聞いたときは、とても残念に思ってしまいました。
でも、ちょっと待って。私以上に悔しい思いをしているのは、息子のはず。
選考会の結果を聞いて以来、何に対しても自信があったような息子でしたが、それがなくなってしまったような気がします。
子どもが葛藤を抱えている時、わたしにはかける言葉がないことに気づきました。
子ども時代の自分も、挫折して苦しんでいるようなときはあれこれ話しかけられたらいやだと思っていたよな、と自分自身の若かりし頃を思い出しています。
必要なサポート
今は、わたし自身が子どもの時からたどった道を思い出して、挫折を味わった息子への態度を選んでいます。
親の見えないところで努力はしていたかもしれないけれど、もともと自分が持っている力で何とかしてしまおうとするところがあった息子。そんな一面が今回の結果となったような気もしています。
そう考えると、今回不合格だったのは、今の彼にとって必要な試練なのかもしれません。
少し乱暴かもしれませんが、今はそんなふうに考えています。
♢♢♢♢
親は、子どもが直面した問題を肩代わりすることはできないということをあらためて痛感しています。
だから、子どもの目の前に現れた挫折や葛藤の意味を親が勝手に決めつけるのはよくない。
「君なら乗り越えられるよね」くらいでいたほうが子どもも気が楽だということに気づきました。
子どもが挫折に向き合う原動力。それは親の態度次第で変わる。そう信じて今日も育児(育自)と向き合っています。