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正気のランナー


こんばんば。
銭湯の仕事を終えて、帰宅して、お掃除をして、走って、再び勤め先の銭湯で最高のお風呂に入る。なんてこったい。きょうもいいお湯だった。最近ではあまりそのことを考えなくなったけれど、店員とお客さんがお互いの裸を知ってるってなんだか不思議な関係性だなぁと、最初のころはよく思った。3日くらいで慣れたと思う。


お風呂からあがると、ちょうどフロントの先輩が来たところで挨拶を交わす。仕事を終えて走ってきたことを伝えると、自分にはぜったいできないと驚かれて、また不思議な気持ちになった。走るまでは私もおなじことを思っていたから。数年前の元旦、家族4人でマラソン大会に出場した姉家族のことをちがう生き物のように感じた。誰に頼まれたわけでもないのに正月からお金を払って寒いおもいをして走る。正気の沙汰ではない。


が、なんやかんやのそんなこんなで私はいま走っている。うそみたいに走っている。誰に頼まれたわけでもないのにマラソン大会にエントリーして、参加料やら往復の飛行機代その他の交通費・宿泊費などなどを払って、大会に向けて氷点下のなか凍った路上を走って準備している。バキバキに正気だ。どうしてもっと早く走りはじめなかったのかと今では悔やまれる。人生ってわからない。











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