必要不可欠 ビタミンCパワー
ビタミンCが美容にイイというのはだれでも耳にしたことがあるはず。しかし、ビタミンCが持つパワーはそれだけではありません。
ビタミンCは肌や骨、歯の生成や維持を手助けするほか、血管を丈夫にして動脈硬化を防ぐ働きがあります。また、小腸から吸収されて血中の免疫細胞を増やし、細菌に対する免疫システムを強化します。さらに、老化やガンの原因となる活性酸素を分解する力にも優れており、ビタミンCの大量摂取によるガン療法も行われているほどです。
また、あまり知られていないが、心を前向きにするポジティブマインド効果も期待できるという。
ビタミンCが不足すると、興奮したときに分泌されるアドレナリンの合成ができなくなり、うつ状態が起こりやすくなります。しかし、ビタミンCを摂取することで、自律神経を調整し、ストレスを軽減することができます。
ではビタミンCは1日にどれくらいの量を摂取するのが正解なのでしょうか?
長時間労働やパソコンでの作業、睡眠不足、飲酒、喫煙などによってビタミンCが大量に消費されがちですので、1日に1g(=1000mg)以上の摂取をおすすめ。
柑橘類や緑色の野菜にも含まれていますが、レモン一個でもわずか20mg程度。食事だけで摂取するのは難しいので、サプリを活用しましょう。
ダイエット効果
ビタミンCは細胞を活性化して代謝を高め、脂肪細胞にはエネルギーとなるブドウ糖を与えないという特性を持つ。これにより脂肪細胞は成長できなくなる。また近年では脂肪細胞が分泌する、満腹を感じさせているホルモン、レプチンを減少する作用も注目されている。肥満の人はレプチンが大量分泌されるあまり、その感度が鈍くなり、食欲を抑える本来の働きの妨げに。これを改善するのがビタミンC。
筋力アップ効果!?
ビタミンC不足は骨格筋の萎縮や身体能力の低下をもたらし、再摂取によってその回復が促されることが最近の研究で明らかになっています。
この結果は、筋肉でのビタミンCの機能解明に大きく貢献するものと期待されている。また、ポジティブマインド効果で触れたように、合成にビタミンCが欠かせないアドレナリンは筋トレにも値千金だ。
ビタミンCを摂取することで運動中にアドレナリンが正常に分泌されると、呼吸器官が拡張され、体内に取り込まれる酸素量が増えるほか、心臓の活動が活発化、全身の血流が促進される。そして、ビタミンCは筋肉の材料となるたんぱく質の合成をサポートし、運動によって生じる活性酸素の除去も促す。何より筋トレ自体が一種のストレスともいえるので、筋トレをする人がストレス軽減効果のあるビタミンCを積極的に摂ることは理にかなっているのです。