見出し画像

野遊びラジオ448【ドラマ感想】「新宿野戦病院」第5話【病院勤務出戻り勢】

INTRODUCTION

小池栄子&仲野太賀ダブル主演。
オリジナル脚本・宮藤官九郎による初の医療ドラマ。
新宿・歌舞伎町が舞台の笑って泣ける“救急医療”エンターテインメント!

第5話あらすじ

ここは新宿歌舞伎町。

ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)が院長・高峰啓介(柄本 明)とリツコ・ニシ・フリーマ ン(余 貴美子)との間に生まれた娘であることを知り、動揺を隠しきれない高峰はずき(平岩 紙)。

同じくして、マユ(伊東 蒼)を探しにDVをしている母親の彼氏・シンゴ(趙 珉和)が聖まごころ病院に押し入ってくるが、マユはシンゴに対して刑事告訴をし、接近禁止命令が出されて事なきを得たのだった。

そんな中、自分が啓介の娘と知らないヨウコは、様子がおかしいはずきが気になっていた。

事情を知っている啓介とリツコ、そしてはずきと白木愛(高畑淳子)は院長室で、今後のことを話す。

啓介はヨウコに病院を継いでもらいたいと話すが、それを聞いたはずきは大反対。
リツコは、ヨウコがとても優秀な医者であることを語る。
それを聞いて、医者ではない自分とヨウコを比べ、たまらなくなったはずきは、病院を飛び出してしまう。

マユも母親のカヨ(臼田あさ美)と今後の生活について話し合っていたが、やり直したいと思うカヨの気持ちとは裏腹に自分の感情をぶつけてしまう。
それに立ち会っていた高峰享(仲野太賀)と南舞(橋本 愛)。その帰り道、突然、南に手を握られてテンションが上がる享だった。

そして、聖まごころ病院では夏になると涼みに来るホームレスのシゲさん(新井康弘)という人物がいることを聞き、興味津々のヨウコだったのだが…。

出典:フジテレビ番組公式サイト

クドカン好き病院勤務出戻り勢の感想

「命は平等」が一貫したテーマだと思っていたところに「命の格差」がぶち込まれた回でした。

エピソードを表面だけで見ると「ホームレスだったがためにVIPの政治家にECMOを横取りされて命を失った可哀想な老人男性」のお話とも読めるんですが。

亡くなるまでのシゲさんを観ていると、不幸でも可哀想でもない。
笑顔で思いっきり人生を生き抜いて還った人。

最期の瞬間まで全力を尽くしてくれる医療スタッフに看取られるって、最高に幸せな人かもしれない。

そんな見方ができるのは、今の自分がけっこう幸せだからなのかもしれません。

コロナ禍に前の病院で働いていた頃の自分だったら「特権階級だけが優遇されるクソな社会が!滅びろ!!」とか吠えてた気がする。

現場のスタッフに感染リスクを負わせて、自分たちは管理棟で電卓叩いてコロナ特需で儲けることに夢中な上層部の姿と重なって吐いてたかも笑

出戻りながらも世界線は移行できていることに感謝ですね。

第6話はマイナ保険証ゴリ押しネタもぶっ込まれていて、改めてクドカンさんの「ユーモアを武器に現代の情勢に斬り込む」脚本に唸りました。




この記事が参加している募集

いただいたサポートは、おそとで頑張る「のやまねこ」たちのために大切に使わせていただきます!