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過去の気持ち

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20代前半頃までの気持ち。 tumblerに記載していたものを引っ越ししてきたものです
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#青春記憶

20131019

20131019

今日は母校の学祭でした。
去年の今頃はこれが最後の学祭になるということに、
口の中で油揚げからじゅわっとお汁が浸み出すように
思い出をしみじみと浸み込ませていたのに
あっという間に一周回ってしまいました。
去年と違うのは、みんながいなくなってしまったということ。
ただふたりだけは去年と同じくそこにいるということ。
なんとも不思議なものです。
来年の今頃もきっと、今日のことを思い出して不思議な気持ち

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タチアオイが好きなあの子

タチアオイが好きなあの子

孤独にもいろいろなカタチがあるんだな。
私から見たらそれは
羨ましいとさえ感じるものなのに、
彼女にとっては虚しさばかりが募る孤独なのだと言う。
私はそれを聞いてまた
どれほど人と人が近付いても無くなることのないこの感情にどうしようもない虚しさと、それと同時に少しばかりの温かさを感じたりもする。
孤独を感じるこの思いは
私だけが感じているのではなく
みんなも感じているのだとそう思えば、私だけではな

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ミツバチ

なんだかスポッと抜けたけれど、それはそれこれはこれだったのかもしれないなあ。なんだか勝手に怒ってしまっていたけれど。
あの日のことについての私なりの憶測なんて止まらないよ、日本の水道くらいいくらでも出し続けることはできるけれど、もう何も言うことはやめておく。きっとそれは全部当たっていて全部間違っているのだから。人と人はわかりあうことはできない。それはそう、永遠にだ。
誰がどのくらいとかもない。きっ

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七日間の記憶

あの時彼はたしかに愛していた。それはそれは深く深く。
だけども時は動くのだ。

逃げ込める場所ができてしまったね。守るつもりがひとりにしてしまった。励ますつもりが不安にさせてしまった。自分の我儘を通してしまったおかげで多かれ少なかれ変えてしまったのかもしれない。何も聞いてあげられなかっただめだめな自分。ふざけ過ぎて力がなさすぎた。弱さを自覚して。他人を切り崩してはいけない。

あの時彼は、たしかに

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迷い込んだ山、たまに出会う車

状況が変わらない時は堪え時だ。
遠ざかっていく市内を背にしながら登っていく山道はすごく興奮した。どこに着くのかわからない道を進むことは不安で心細くて早く帰りたかったけれど、折り返して今来た道を戻ろうとは思わなかった。ただ前の道に行きたかった。同じところに帰るのであっても、知らない道を通って帰りたかった。
どんな道を通っても、私には帰れる場所がある。これはとても心強いことなのではないか。あとは、私が

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夏の終わり、秋の初め

薄着ではもう少し涼しすぎると感じるこんな朝には、だいたい飲むヨーグルトを選んでいたなという記憶が蘇る。
夏の終わりの秋のはじめ、飲み会の翌朝。

米沢から山形行きの奥羽本線に乗って帰るところだった。私が家に帰るのとは対照に、これからいちにちを始める高校生に囲まれながら。
私は少し所在無さげに、軽い二日酔いに目をつむって気付かなかったことにした。

(20140827)
#奥羽本線 #夏の思い出

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