no title【30】


きみは、わたしとどうなりたい?
わたしは、きみとどうなりたい?


わたしはね?
きみと…こうなれたらいいなと思っていることは、あるんだ。

けれど、きみは、それを望んでいないと思ってる。

そんな思いがあるから、わたしはほんとうの気持ちを押し殺すしかないんだ。


それにね?
きみが、わたしのこころにわざと刺すようにはなった言葉。

その言葉たちに、わたしはずっと悩んでいるんだよ。
きみは、そんなつもりはないのだろうけれど。

けれど、わたしが感じたその言葉の意味が合っていたら…。
その言葉が、本音だったとしたら…。
そんなことを思ってしまう、わたしもいるんだよ。


ばかだな、って。
愚かだな、って。

非人間なのも分かっているのに。
きみから、何とも思われていないことだって分かっているのに。

そんなわたしは、ばかなんだよ。
分かっているよ。


そんな気持ち悪い、腫れ物扱いの非人間なわたしでも。

きみは、わたしと新たな関係性を作りたいと思っているの?
その言葉を、信じてもいいの?

こんな人間不信の極みのわたしに。
こんな非人間にのわたしに。

きみは、信じてもらいたい?
いや、まだわたしを信じているの?


きみは、わたしを……でいるの?
もっと深い気持ちを抱いているの?


そんなことは、ないだろうけれど。
そんな思いは、ないのだろうけれど。


何期待してんだよ、気持ち悪ぃんだよ。
Nagomiのそういうところが、ダメなんだよ。
お前なんか、誰にも愛されない。
価値がないんだって突き付けられてんだろ?
いい加減現実見ろよ。


ごめんね、念慮くん。

こころが、もやもやして。
こころが、ざわざわして。

だけど、どこかしらで包まれているようで。
心の奥底を、見透かされているようで。

捻じ曲げた言葉を使っていても。
そこに、愛を感じてしまったから。

その気持ちを、ないものにできないんだ。

素直になったって、傷つくことくらい分かっているよ。

でもね?

念慮くんと共に逝くという選択を取るのなら…確実に取るとしても。
わたしは、もやもやしたまま逝きたくないんだ。



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