一生叶わないもの
遠回しの拒絶。
分かっていたことだった。
わたしは、気持ち悪い女。
いや、女ではない…人間とも見られていない。
「そんなつもりはなかった」
「傷つけるつもりはなかった」
遠回しに、気持ち悪い、お前の勘違いとも言いたげな拒絶感も感じた。
いい加減にしろ、という呆れや静かな怒りも感じられた。
そうだね、わたしの勘違いだろうね。
報われない?そんなことも分かっている。
わたしなんかは、誰からも守られる存在に値しない。
そんなことも分かっていた。
あの女を守りたいことも想定内。
わたしは、精神がおかしいものだから。
わたしは、無能で無価値だから。
守りたい女は、わたしと真逆だから。
わたしが全部悪いで済ませたいんだし、いいか。
確認の為と、わたしの苦しみ続けたことの一部は言えたし。
肝心なことは言えなかったけれど、もうねがいは叶わないと分かった。
一生叶わないねがいも言語化した方が良いのだろうか。
スッキリさせるなら、それも追加してみるかな…。
改めて拒絶されることは、こころに痛みを伴う。
一生ねがっても得られない、一縷の望みも粉々にされた。
愛と信頼、女としての幸せは、一生ねがってはならないもの。