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本のエッセンスをノートに抜き書きする
今日は、本や雑誌の「抜き書き」について、書きたいと思います。
本や雑誌を読むとき、自分が大切だなと思ったところをハイライトしています。
その後、これは本当に大切だなぁ、と思ったものは、B5サイズのノートに手書きで抜き書きしています。万年筆で書けば、それほど疲れません。むしろ、少しイライラしているときとか、悩んでいるときとか、この抜き書きをすると気持ちが落ち着いてきます。
また、自分の意見やアイデアがあれば、自分のコメントであることがわかるように印をつけて追記するようにしています。
だいたい、本1冊に1~2ページを使います。
さらに、クラウドサービス上に作った自分だけの「知のデータベース」の「テーマ」フォルダの下に、「本のエッセンス」というフォルダを作り、抜き書きノートの中でも更に大切だと思った内容を入力しています。
kindle本の場合は、ハイライトした部分をコピペして選ぶこともあります。
抜き書きした紙のノートは、自分にとって大切だと思った本のエッセンスが詰まったものです。さらに「知のデータベース」はエッセンスのエッセンスが詰まったものと言えると思います。
この方法は、外山滋比古さんの著書『知的創造のヒント』からヒントをいただきました。
外山さんは、このようにノートでふるいをかけることをメタ化、メタ・メタ化と呼んでいます。これにより、自分にとっての普遍的価値につながると述べています。
本を読み、話をきいて、大事なところだけを書き留めるノート。これは選択が含まれる。選択は価値基準がはっきりしていないと行なわれない。そういう基準をもって選択のできる機械はないから、こういうノートづくりはきわめて人間的な作物となる。
ノートによるふるいにかける回数が多くなればなるほど知的に抽象化された内容になる。 何度ふるいにかけても捨てられずに残るものは、すくなくともその人にとってはもっとも安定した価値と結びついていると考えてよい。
すべての表現や思考は、このノート化、メタ・ノート化の過程をくぐり抜けていかなくてはならない。普通のものは七十五日の人の噂と同じくらいに早く霧消するが、ときにはいくらメタ・ノート化のふるいにかかっても生き残るものがあらわれる。それが普遍的価値につながるのだ。
今は、Kindle Unlimitedなどのサブスクのサービスもあり、いつでもどこでも大量の本を読むことができる、大変ありがたい環境があります。
何か一つでもぐっとくる、学べることがあったらそれは貴重な本との出会いだと思います。自分だけの知のデータベースに蓄積していくことで、自分の普遍的な価値基準が明確になったり、将来の自分が何か気づきを得られるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございます。良い一日をお過ごしください。