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時間に余裕がない原因

こんにちは。ビジネスパーソンの
時間構築サポート・
ゼロ時間ライフシフトコーチのさとです。

すっかり春ですね。遅ればせながら
札幌にも、春がやってきました。

シーズンスタートのタイミングで
何か新しい事を始めていますか?

新しい行動は、新鮮なチャレンジであり、
充実感に繋がりますよね^^

その一方で、こんな声もあります。
「新しい事をしてみたいけれど
時間が足りない」
「楽しめる余裕がない」

新しい習慣や趣味を取り入れようにも
時間に追われていると、
なかなか始められないですよね。
始めたとしても、数日で終わってしまいます。

でも、時間に追われる人の大半は、
どこかで余裕を作りたいと思っています。
時間に追われる原因には、
何があるのでしょうか?

どうにも時間が足りない原因は、
時間に対する考え方にあります。
予定の変動に関わらず
「いつも時間がない」なら、
時間の使い方が間違っているのです。

あなたの時間の使い方は、どうでしょう?

時間のムダ使いになってないか
振り返ってみてください。

というわけで、今回は、
新しい事をしたいのに時間がない原因と、
後悔を減らす時間の過ごし方について
解説します。

原因と対処法を実践して、クオリティーオブライフを向上させましょう。

時間が取れない3つの要因


私のコーチングの学びの師・岸英光氏は
こんなことを言っています。

『いつもギリギリ約束に間に合わない人は、
いつもちょうど同じだけの時間、
ギリギリ間に合わなくして来るんだよ』。

時間を守ろうとするのに時間に追われるのは、
時間に対する思い込みがあるケースがほとんどです。

極端な例ですが、あなたが10:00に待ち合わせしたとして、到着まで1時間かかる場所なのに、10分前に出発してしまったとしたら?

当たり前ですが、時間設定が遅ければ、
いくら全力を尽くしても
待ち合わせには間に合いません。

こんな単純な逆算であればさすがに過ちは犯しませんが、
実は多くの人は、時間設定を歪めた中で
どうにかしようと頑張ってしまいます。

ただ、時間の見積りが甘かったとしても
自分を責める必要はありません。
なぜなら、日本人は概ね
時間を守らなくてはいけない意識は
高いものの、
時間の過ごし方について
学ぶ機会は少ないのです。

仕事や家庭が忙しくなって初めて
「時間生産性について向き合う」
事になります。やる事が増えた最初から
スムーズに予定を回せたら最高です。

でも、ほとんどの方はそうじゃない。
ここで、行動の中身を分解することが必要ではないでしょうか?

まずはあなたが、時間を溶かす
3つの要因に当てはまっていないか、
チェックしてみてください。

①「改善したつもり」になっている
②メディア情報で時間を溶かす
③もう要らない事がルーティン化したままになっている

思い当たるふしはありますか?

それぞれの要因について、
詳しく見ていきましょう。
その原因を解決するための方法も併せて紹介します。

時間のない3つの要因①:「改善したつもり」になっている


時間効率化の基本は、「死んだ時間」を
「生きた時間」に変えることです。

もう一度言います。

時間効率化の基本は、
「死んだ時間」を「生きた時間」に
変えること。



死んだ時間とは、何かを改善しようとして
悶々と悩む時間を指しており、
望ましい時間の使い方が出来ていない
場合を指しています。

なぜ悩み続けてしまうのか?そもそも、
悩みから抜けるにはどうしたらいいのか?

これには、悩み自体に向き合うのでなく、
「このことは、今まで体験した
どんな時の気持ちと似てるのか」
という事を探る必要があります。

なぜか?人は目の前の事を通して
以前にした痛い経験を思い出します。
あたかも今の出来事が苦しいかのように
反応します。

だから「悩む」よりも、
「思い出す」事が必要になってきます。

ただ闇雲に悩むばかりに
時間を投下してしまい、
「自分は本当は、別な出来事が
ひっかかっているんだ」
という問題に対する自覚や理解をおろそかにすると、悩みの沼にはまりかねません。

でも、悩みごとに時間を費やす人は、
悩みの根本となっている自分のこだわりが
分からず、苦しんでいることがあります。
このことに自分では気付いていません。

つまり、問題を解決しようとして
改善に努める一方で
自分の内側の気持ちを
無視して考え続けているのです。

問題解決ができない要因は
外側の事象に振り回されるとき


悩み続けてしまうときとは、言い換えると
周りで起こっていることに納得できないときです。
自分の大切にしている考え方、つまり
自分の価値観と状況が一致していないのです。


裏を返せば、問題解決できるときは

”自分の価値観と、外側の出来事が一致したとき”


ということになります。


まずは外側の出来事と内側の価値観を観察して

納得できない⇒
俯瞰できる

ところまで持っていきましょう。


このステップでつまずいていると
「なんでこんなことが起こるんだ」
「あれはどういう事なのか」

と堂々巡りで考えてしまう
といったことが起こります。

考えても霧が晴れないのは、
目の前のことに気を取られ、
自分が本当にひっかかっていることについて
掘り下げていないから。

これを解消するためには、以下で紹介する方法を試してみてください。

本当にひっかっていることに気付く方法


目の前の問題に気を取られている方は、
かなりの確率で
実は「自分が過去に傷ついた感情」と似た体験をしています。

問題解決というと、どうしても
「目の前の事を解決する」
と思いがちですが、その概念は捨てましょう。

例えば、いつも挨拶の声が小さく、
愛想が悪い部下が居た。
いつも、あなたは部下の振舞いに引っかかる。
そして、出来事が重なり部下の挨拶の仕方から部下の態度、性質まで気になってくる…。
これが、悶々と悩む状態です。

そこで、「今まで体験したどんな時の気持ちと似てるのか」という事を考えてみます。

すると、「いつも声が小さく身体の弱い弟を両親が気にかけていた」時を思い出し、
その時の寂しかった気持ちを思い出す。

そうすると、過去の痛みを自覚することで、
悩みが消えて行くことが実際に起こります。

これにより、ただ、目の前のことが問題なのではないことがわかります。
これは実際やってみて頂きたいのですが、
「以前の痛みに気付くと消える」
パターンです。

有名な催眠療法において、「過去に同じようなつらい思いをしたことは?」
と問いかけ、思い出せたとき、
今気になっていることが気にならなくなり
悩まなくなるといった現象が見られています。

過去に体験した、似たような感情を思い出す手っ取り早い方法は、
「自分に問いかける」こと。


例えば、悩みを周りの方に相談している人がいますが、
これは「自分に尋ねる」ことをしていないので
過去の感情記憶は呼び起こしにくくなります。でも、
なんとなく問題解決に向けて「時間をかけて取り組んだつもり」
になってしまう。ここが落とし穴です。

かわりに自分に問いかけてみましょう。
セルフコーチングであれば、
以下に問いかけのフレーズがまとまっています。

https://sou-satoh.gitbook.io/self-coaching/needs/zhi-wen

※セルフコーチングとは自分で自分をコーチングすることです。
そもそもコーチングとは、コーチがコーチングの対象者へ問いかけを行い、
教えるのではなく、
相手からやりたいこと・考えていることを引き出す支援を行います。

こういったフレーズを参考に
問いかけをしてください。

問いかけをすれば、自然に自分の抱いている感情を自覚する練習になります。
これを何度も繰り返すことで、自分の感情を適切に扱えるようになります。

問いかけによって過去感情を自覚し、
現在と過去のマイナス感情を相殺する。
早めに死んだ時間を減らし、
ポジティブ感情を引き起こす問いかけをして
自分が笑顔でいれるような生きた時間を作っていきましょう。
ぜひ試してみてください。

時間のない3つの要因
②メディア情報で時間を溶かす


こんな気持ちに、心当たりはありませんか?

「SNSで時間浪費しているのはわかっているけど、どうしても見てしまう…」

「明日から見ないと決心するけど、
また見たくなってしまう…」

これは、時間消費を意識しているのに
習慣から抜けられないことが原因で
時間を無くしてしまっています。

つまり、死んだ時間⇒
イキイキと過ごす➡生きた時間

のステップでつまずいてしまっているということ。

「イキイキと過ごす」と「生きた時間」は違う


時間生産性に悩んでいる人は、
このステップでの時間作りに苦戦している
ケースが圧倒的に多いです。


「わかってるけどついSNS見てしまうんだよなあ…」

せっかく目の前の問題や改善策に時間を
奪われる事を減らせたのに、
ソーシャルメディアに時間を奪われているようでは
結局他者に時間を委ねていることになってしまいます。

わたしたちは確かに、SNSなど様々な媒体により、
情報を得てイキイキと過ごしています。
しかし「イキイキと過ごす」と「生きた時間」の違いは
ココにあります。
「生きた時間」とは、自分が直接体験する時間を過ごす状態です。

人から見聞きしたものでなく、やってみる、
感じてみる時間となります。
生きた時間まで自分でもっていけていないので、わかっているけどつい…と感じ、
自分が思っているほど時間を増やせていないのです。

「生きた時間」を過ごすためにはどうやって過ごせばいいのか

日々、自分ひとりで時間に余裕を持つようになるために、どうすればいいのでしょうか?

シンプルに言えば、
「自分が直接できることに以外は捨てる」
ようにしておく必要があります。つまり、
反射的に自分の心や身体を
使える状態を作り出す必要があるんです。

現代は、情報の洪水です。
「現代人が1日に受け取る情報量は、
平安時代の一生分であり江戸時代の1年分」
だそうです。
この、情報大洪水時代にいちいち対応していては、実際に体験する時間が
やってくる前に一日が終わってしまいます。

例えば、あなたが 料理教室に参加したとします。
最初から作れますか? きっと無理ですよね。
そこで料理の工程をレクチャーされますが、
その情報が膨大であり、さも必要かのように
提供されるのでどれも聞き逃せません。

あなたはいつのまにか情報を得ることに夢中になっていて、その料理教室は レクチャーされるだけで終わってしまいます。

そうすると「やば…。 作れるどころか
内容をきくだけで精一杯だよ…」

なんてことも起こります。

でも情報を受けることばかりに集中せず、
実際に料理をやってみたとしたら
段階的にできるようになってきます 。


つまり、

イキイキと過ごす➡生きた時間

のステップをクリアするためには、
情報を捨てる必要がある、ってこと。


スムーズに情報を捨てる習慣が定着するまで
意識的に取捨選択しなければなりません。
「いい情報を得られたし、今の時間はイキイキと過ごせた」
という段階で安心するのはまだ早いのです。


よくタイムマネジメントに取り組む人がやってしまいがちなのが、


・時間のノウハウを理解したから、
もう自分は「できる」と思い込む

・誰かと一緒に楽しく過ごせたからOK!

・ 一度情報メディア系を整理し
「体験系を優先できた!」と
油断して、繰り返し取り組まない

という パターン。

これでは、まだ弱いです!

その程度で自分にOKを出してはいけません。
大事なのは、 継続的に自分一人でも
「生きた時間」を作れるか?という視点。

日々の生活では、何度も自分の気持ちを問いかけ、 情報を捨てることを大切にしましょう。
その過程では、 自分の身体感覚や心を使った活動をできているか?
を自分でチェックしながら活動を進めていきましょう。


「 自分一人でスムーズに
後悔のない時間を過ごせるようになれば OK!」

という基準で日々の生活を進めてみてください。

日々この基準を守って生活を進めれば、
反射的に直接体験できることに
時間価値を置けるようになってきます。

この基準をクリアして、
初めて自分に OK を出せるようになります。

時間のない3つの要因
③もう要らない事がルーティン化したままになっている


これは案外気づかないケースです。
望ましい時間づくりをしていたとしても、
ここが盲点になることがあります。
時間生産性は上がっているけれども、
成果に結びつかないケースです。

これに気づかないと、自己効力感が薄れ
習慣から離脱してしまうので
よく理解しておいてください。

もういらないことが
ルーティン化したままになっているケースは、
一見すると「必要がない」ことに気づけない
タスクの問題でしばしば起こります。

基本的に、いらない事に気付きにくいルーティンとは、かつて重要な習慣であり、
効果を発揮していたものであることが多いです。

例えば、「毎週末の社内ミーティング」が
定例であるとしたら、

1.部署移動が多い時期に初期始動
2.年齢差が幅広く世代間のギャップがあるメンバー構成
3.コミュニケーションで円滑さを生む

このような条件を満たしており、これらが有効である場合は、
ルーティン業務から外す対象になり得ません。

しかし、いつの間にかこれらの条件が外れ、
満たされなくなったにも関わらず、
採用し続けるといったことが起こります。

このように、いくつかの動機と効果があり
始まっているタスクには、
有効性を疑問視しないまま、継続してしまうのです。


大切なので、もう一度。  
以前重要で効果を発揮した習慣は、
機能してない事に気付かないまま、
うっかりやり続けてしまうのです。

このケースは習慣化の落とし穴と
言われています。
せっかく意識的に気持ちを整え、
情報を整理しても
無意識的な習慣のもとに時間を増やせない。。

こうなると非常にもったいないです。
そこで、必要なことは、習慣を疑ってみることです。

習慣を疑ってみる2つの方法


習慣を疑って、いらない ルーティンに気づく方法は大きく2つあります。


その1:1年以上の ルーティンは疑ってみる

1つ目は、 1年以上定着してやり続けている
行動を振り返ってみること。

例えば、朝必ずシャワーを浴びているとします。
これはなぜ始めたんだろうと理由を振り返ってみてください。
「目覚めにすっきりし、1日のパフォーマンスを上げる」
それが理由であり、 今も有効であるのならば継続の価値はあります。

一方で、1日のパフォーマンスが上がっているという効果を感じない場合、ストップして別な時間確保に取り組むといった流れを作っていきます。


その2:自分で現在のルーティンの効果を語る

定着した ルーティンを疑ってみる一方で、
現在継続しているものの効果について、アウトプットしてみることはおすすめです。

どのような効果を感じているのか、具体的に説明できないようであれば、
そのルーティンが「死んでいる」証拠です。

「死にルーティン」に気付いたら、やり方や目的を見直したり、継続自体の検討をしていきましょう。


余談ですが、時間の使い方が上手な人は、
自分の無駄にしている時間を見つけるのが得意です。
自分はどこで無駄遣いをしているか、
を探す習慣があります。

一方、 時間がない人は、自分の行動を振り返るのが苦手…。

分からないところがわからない状態のまま、
右往左往しています。
まずは「どんな癖があるのか、わかる」ようにするのが 第一歩です。

まとめ


長くなってしまったので、最後に簡単にまとめておきます。

時間に追われ、余裕を作れない原因は、

①「改善したつもり」になっている

②メディア情報で時間を溶かす

③もう要らない事がルーティン化したままになっている
という3つでした。


これら3つの解決策は、

①「改善したつもり」になっている
あなたは…問いかけを繰り返す。
つまり、セルフコーチングを繰り返す。



②メディア情報で時間を溶かす
あなたは…情報を捨てることを強化し、
直接体験できるタスクを優先する。



③もう要らない事がルーティン化したままになっているあなたは…1年以上継続のルーティンの必要性を疑ってみたり、
現在のルーティンの効果を語ってみる。


となります。

時間を増やしたいと思っても効果がないと
自信もなくなってしまうし
それだけは避けたいですね。

もし時間に余裕を持ちたくて取り組んでいるにも関わらず効果が出ないようでしたら、
まずは取り組み方を見直してみてください。

取り組んだ分だけ自分の成長を実感できたら、
自然に自信も毎日の充実も生まれてきます。

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