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親として、子どもに何ができるのか?

「親として、子どもに何ができるのか?」
迷う時はありませんか?

コーチングでご一緒している中で
様々な「人生の課題」をお聴きします。
中には、親子関係のお悩みもあります。

例えば、進路の問題。
もちろん本人の意思を尊重したいと
いう一方で、関わっている親として
どういう態度が相応しいのか?

選択・決定においてのサポートや、
親として、子どもへ何かしらの
力付けはできるのか?
そんな葛藤が起こることがあります。

今回はそんなクライアントさんの
お悩みについて、
コーチとしてお応えした内容を
公開致します。

あるお父さんのお悩み

ある男性クライアントさんのお悩みは、
以下のような内容でした。

「来年度の子どもの進路選択について迷っています。
最初は、子どもの意向に沿って決めようとしていました。しかしそれでは、子どもの為にはならないという声が上がっています。

どこに焦点を当てて考えたらいいか、モヤモヤしています。
何かアドバイス頂けないでしょうか?」
という内容でした。

進路選択において、「子に寄り添うことは、
子を助ける」と信じて進もうとした矢先に、
「子の為にならない」という声があがってくる。
これは板挟みのような展開です。

そこで、わたしは次のようにお伝えしました。


どこに焦点を当てて考えたらいいか

まず、一旦話しを傾聴したことが
伝わるように表現します。
「そうだったのですね。
現在、色々な意見が舞い込んで来る中に
◯◯さんがいらっしゃるのが伝わってきます」

と伝え、今の苦しいお客様の現在地を
しっかりと受け取ります。

その上で「どこに焦点を当てて考えたらいいか、モヤモヤしています。
何かアドバイス頂けないでしょうか?」という内容に対して
以下のようにお伝えしました。

「『どこに焦点を当てればよいか?』
というお言葉にストレートに打ち返すと、

実はお子さんでも他の方の声でもなく、
「自分の意思」に焦点を当てることをおすすめします。

これでは自分のエゴになるのでは?
偏った選択をするのでは?
おそらく、このような思いが
湧いて来られると思います。

かくいうわたしも、自分事になると、
人間らしく、まさに戸惑うところです(笑)」

と、お伝えしました。
人として共感できる領域を補足しながらも、
最初にコーチとしての提案をお伝えしています。


提案に対するコーチング的根拠

そして次に、おすすめした理由について、
具体例を交えてお伝えしました。

「今回の件について
コーチングで明らかにするとしたら?
この件は、お子さんが主役のようでいて
この件について今まさに考えている、
その主人公は、他ならぬご自身だからです。

コーチングの概念で、「分別」というものがあります。

分別はわたしの行うコーチング講座で
きっちりお伝えしているのですが、
本当に思考の整理に役立ちます。

考えを分ける、ことをします。
例えばこんな例があります。↓

腫瘍があり、手術が必要となった。
色んな心配や出来事、人間関係や懸念が浮かんで、
実際、いろんな事が起こっている。

それを一つ一つ挙げていく…
多くをあげた後、残ったのは?
手術をする、ということと
今、怖さがある、ということだった。

シンプルに色々と切り分けられると
適切な対処が見えてくる…
という事例なのですが、
これ、実際のセッションでやると
しっかりと体感できます。」

ここまで伝えて、更に提案を重ねます。

「ひとまず心の声に聴いてみて下さい。
『自分はどうしたいのか』

『自分だけの意見だったら
どうしたいのか』
そこをまず明らかにしてください」


決断後は、正解に近づける

更に続けます。「賢明な◯◯さんなら
すでにご存知かと思いますが、
正解はありません。
正解に近付けるとしたら?

どれだけ物事に対する態度を定めて
その後、納得して取り組める
(この場合であればお子さんのサポートや
周りの対応などに取り組む)か。

決断したあとは、例えどうなっても
正解らしい意味付けをしながら
如何に心地よく感じるように
自ら(を先に。その後に周りに波及)
を導くか、これにかかっています。

つまり決めたあと、
いかに堂々とこれで良かったんだと
肉付けができる材料を探し続ける。

今はその為の期間だと思って、
お子さん及びあらゆる価値観と、
ご自身ならばの価値観を探究してみて下さい。」
こうお伝えしました。


自分の考え方を決めていく

ここまでお伝えすると、
お客様は力強く頷きました。
そして、以下のようにお話し下さいました。

「丁寧な返信ありがとうございます。
自分の考え方に自信はないのですが、
決めていきます。」

とし、現在は他者の声ではなく自分の意思を確認する事、
また方向性について、考えを深めています。


セルフコンパッションで理解を深める

セルフコンパッションについて、
ここで触れていきます。

こちらが大変わかりやすい記事です。

要約すると、人は苦しい時、
自分のことを非難し傷つけるような言葉を
自らにかけてしまったり、
自分一人がつらいと感じ、
苦しさから目を背けてしまったりすることがある。

このような状態を防ぐ為に、
苦しみや困難などのつらい感覚を無視したり、誇張したりせず、
解釈や評価せずに受け入れることで
ストレスを減らしていく取り組みのことです。

ここで考えてみて下さい。
信頼できる友人が失敗した時、
あなたなら何て声をかけますか?

また、大切な人に辛いことがあった時、
あなたなら何て声をかけますか?

おそらく、自分を責めてしまうような言葉がけはせず、
さらには悪化させる解釈は何も入らないでしょう。

セルフコンパッションは、大切な他者に接する時のように、
自分を取り扱うスキルです。

お客様は現在、このセルフコンパッションからも
自分への観察を深めており、「自分にやさしく、やりたい事をやる」と
定めて、自分自身の意思を大切にすることを定着させています。

今まで述べ人数1000人のコーチングをご一緒して来ましたが、
こうしてゆるやかに変化しながら繰り返すと、
必ずや今までと違う結果を引き起こしています。
お客様のこれからが、お楽しみです…!


まとめ

今回は、親子関係のお悩み事例を元に
自分の態度を定めていく重要性について
お伝えしました。

どういう態度が相応しいのか?、
という事には正解はありません。

重要なのは、
決断までに自分自身の意思を観察すること、
決断後は自分にとっての正解に近づける、
そのマインドセットにあります。

「決断を迷っている」という方は、
ひとまずゼロ時間コーチングを体験してみませんか。

なぜなら、私自身がいちユーザーとして
個別コーチングを受け、選択までの時間を減らし、自由時間を増やしたからです。

自分の内側で考えていることが隅々まで言葉にでき、
他人が述べるノウハウではなく、自分の価値観に合わせた取り組み方、
自分の使命に合わせた取り組み事を決断できます。

「ノウハウ系は情報収集してきた」「他人から学ぶのはいろいろやってきた」が、「イマイチ効果を実感できない」という方には、
自分を掘り下げる機会となるコーチングはお勧めです。
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