まず基本の型を作る 前回の記事では私が音楽大学出身であることをお話ししました。そして、語学の勉強にも「基礎練習」があれば良いのにと思っていた事までお話ししましたね。 何かを習得するには訓練は必須です。スポーツ選手なら筋トレや持久走、ピアノなら指の練習、金管楽器ならロングトーン、歌手ならボイストレーニング、美術ならデッサンでしょうか。そこには「面白み」みたいなものはあまりありませんし、「苦行」ととらえる人も多いでしょう。でも、基礎能力を育むには欠かせない練習ですね。日本語が母
私たちの原点 私たち「英語文化学院あすなろ」の原点は、兵庫県芦屋市のセイドー外国語学院です。セイドー外国語学院は関西の英会話学校の草分け的存在で、2012年に実質的に閉校となるまで60余年、多くの英語話者を排出。中には親子三代に渡り英語上級話者に成長したケースも多くありました。私たちの学院の講師はこのセイドー外国語学院の講師としてキャリアをスタートさせました。最盛期には、各学期の申し込み期日に学院の前に行列が出来るほどの人気でした。各クラスは厳格なカリキュラムに沿って運営さ
今の学生さんの親世代が共通して思っている事、それは「高校卒業まで結構な内容の英文法を習ったし単語も覚えさせられたのに、全然話せない!」ということではないでしょうか? そう、私たちは英語の学習に結構な時間と労力を費やして来たのです。それなのに、いざ外国の方と話すとなると折角習った文法はぐちゃぐちゃ、単語は出てこない、頭の中真っ白で、知っている(あるいはとっさに思い出した)単語を並べて「分かるかなー?」と相手の顔色を見ながら話すだけ。 なぜ???!!! 答えは簡単。 英語
T君 彼が初めて私たちの学院にやってきたのは、彼が小学校6年生の時。まだあどけなさが残っていましたが、とても穏やかで落ち着いており精神年齢が実年齢よりもかなり高いような印象を受けました。 私は、彼が機嫌が悪かったり声を荒らげたりするところを見たことがありません。精神的にいつも安定していて、嫌なことやキツいことがあっても決して表面的に波風が立ちません。でも、実は人一倍繊細ですし、大人の目線でしか見えないような事も察知しています。 彼には妹さんと弟さんがいます。常に2人のこと
はじめまして。「英語文化学院あすなろ」のKyokoです。 私が英語を教える仕事を始めたのは約25年前です。英語講師として10年余り勤めて、その後独立しました。その間本当にたくさんの生徒さんと出会ってきました。そして講師としての経験を重ねるにつれ、色々な事を考え、思い、時には悩みました。ここでは私が出会ってきた生徒さんたちの歩みと、英語講師として四半世紀生きてきた私の思いを綴ってみようと思っています。