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思い出のマーニーを観て

”強い香りはずっとその場に居残る。大事な思い出と共に”

その特別な場所に足を踏み入れた者は香りを嗅ぎ、ふと気づくとその場所の”思い”を記される。

その場所、なんか知っている気がする。
その場所にいけば不思議なことがある。
なぜかその場所が頭から離れない。
なぜかその場所に無性にいきたくなる。

引き寄せられるように足はその場所へ向かっている。そしてそこにあるものとは?

自分の居場所がない。と思っているひと。
それは周りのせいじゃない。
自分が作り出せていないだけだ。

自分が嫌いと思えば=嫌いになる
人が憎いと思えば=憎くなる

思えば”素敵”はやってくる。
思うが勝ちだ。
だから前向きに思え
自分は大丈夫だと。

《いつもと違う場所》
《喘息を治すため田舎にやってきた杏奈》
《そこには美しい自然と新鮮な食があった》
《美しい景色》
《湖畔 満潮時》
《湖畔 干潮時》
《建物は古き味わいがある》


亡くなった人の記憶は憑依するのか?
あると思う。
なぜか? 
突然吹きぬく風が懐かしく感じたり
はじめて会った人なのにどこか知っているような気がしたり
はじめて訪れた場所なのに「ここ知ってる」と感じる。
それは亡くなった人の”記憶の憑依”なのだ。
又は、その亡くなった人の”記憶のテリトリー”に一歩入ってしまった時。

《はじめて来たのに”知ってる”なぜ?》
《住民は”湿っち屋敷”と言う。センスいい名前》
《自然と足が向かう》

強い記憶は、残された僕らに何かしらの”メッセージ”を残す。
大事な記憶
通常の人は何となくしか感じない。
しかし、理解する人も何人かいる。

この世には目に見えない魔法の輪がある。輪には内側と外側があって、この人たちは内側の人間。そして私は外側の人間。けどそんな事はどうだっていいの。
私は私のこと嫌い‥(杏奈:セリフ)

《夏を乗り切ろう風鈴。いいね。コレ》
《夏は疲れたら昼寝が最高》

料理をつくる 野菜を育てる ご飯を食べる沢山食べる みんなで食べる 生きるということ

《絵を描く久子さん》
《久子さんは色彩》
《杏奈も絵を描く》
《杏奈は白黒》

画家のシーン
影響を与える人
ジブリの映画には頼れる影響力のある出会い人が出てくる。
魔女の宅急便ならウルスラ
この映画なら久子さんだ。
そしてふたりとも絵描き。
映画「風立ちぬ」の菜穂子もそうだった。
ジブリ映画には絵描きが物語を彩る。
白いキャンバスが彩っていくように。

《野菜を育て》
《収穫し》
《料理し》
《皆んなで輪を囲み食する》
《おやつの時間は西瓜》
《お腹一杯食べることが心も満たされる》


杏奈は田舎で美味しいものを沢山食べ身体も気持ちも元気になっていく。マーニーとの出来事を通して。
マーニーとの興味から知り合ったサヤカとも仲良くなる。
そう全てはマーニーを通して。


そしてマーニーとは一体なんだったのか?
それはここに書けないエンディングの鍵となる。
切ない
強い絆
生きる力

走るシーンは心をあらわす

人は支え 支えられて 生きている。
ひとりぼっちだと思っていたけど
結局はひとりぼっちじゃあ ないんだよな

《久子さん》
《心配する友達》
《思いやる心》
《心配する心》
《身体と心のケアを知る医者》
《トイチ》
《血のつながらないおじちゃん叔母さん》

不思議な出来事はある。
それは”誰か”が自分を心配して起こした奇跡
そんな事実を僕も信じたい。

どんな状況でも救いはある
だから皆んなであきらめない。支え合う強さをこの映画を通じて学んだ。


ー ー ー ー ー エピローグ‥

僕の好きなジブリキャラ
黙々と働く言葉少ない優しいマッチョ
この映画では十一(トイチ)
魔女の宅急便ではパン屋のおやじ

《寡黙な分 ジッと人の心を察するトイチ》

えらくたくましい女性もそう。
この映画なら田舎でお世話になった叔母さん
魔女の宅急便ならパン屋の奥様
天空の城ラピュタなら女盗賊のドーラ
身体も大きく性格も大らか。女性は強い!

《どんな時でも大きい心で人をしっかりと受けとめる》

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