襖の夢
聴いたことがない音楽が鳴る。なかなかいいメロディー
襖をあける。その襖の模様は和柄で、落ち着いた派手柄、色は赤。
大奥の女性が着る着物の様な和柄。
その襖をあける。
1枚あけては中に入り
その次の1枚をあけては中に入る。その繰り返しが延々と続く。
どれもその落ち着いた派手柄の襖だ。
僕はいつもと同じよく知っている服装でその襖をあける。
しめることはない。戻ることもない。
ただあけては部屋を進む、を繰り返す。
あけてもあけても誰もいない。
畳の足の感触はリアルにざらりとした質感を僕に与える。
音楽は鳴り続いていた。
いいメロディーだが1フレーズが何周回もする。
「襖といっしよだな」
僕はそう思いながらも同じことを繰り返していた。
今朝はそんな夢をみた。