シェア
えん
2020年8月3日 21:43
楽園への目印涙に溺れて痛みを抱えたまま愛と呼ばれるものを覚えて傷は癒えぬまま手を握り返す者の弱さを強さだと知る守るなんて欺瞞だこのぬくもりに守られているのだから指折り希望を数えて日が昇る光が連れてくるあの地平線の向こうが楽園への目印(20200704) 紫陽花とひまわりはらはらと舞った切り落とされた藤の花切り取ったように思い出す刈り取られたチ
2020年6月30日 23:35
優しさを盾にしたあなたの言葉は響かない(20200606)(写真詩)滲む空と海の境界線叫びたかった泣きたかった理性が笑えと言っていたスーツと革靴でこの場所に来たのが間違いだった僕の行く方向は空にも海にもない世界線踏みしめて進む (20200615)君の背に張り付く布と濡れた赤歪む記憶で誰の名を呼ぶ #桜桃忌 (20200623)紫陽花君と一緒
2020年6月1日 20:21
脱ぎ捨てたスニーカー慣れないヒールの靴は、初めて行く場所には妙に合っていて、私の心だけを置いていく。馴染まないスーツは、初めて会う人には妙に親しげに見せて、私の表情をも操りだす。今なら苦手なブラックコーヒーも飲めるかもしれない。でもいつまでも靴擦れは治らない。(20200501)君とダンスまるで全てを失った海底の豪華客船ダンスパーティーの途中で閉じ込められたメロウ奏で
2020年2月7日 22:02
この時がいつか過去のものとなる光が射すことを祈って進むことしかできなかったかなしみも苦しみも消えることが許せないわけではないのに誰も気付かない涙が落ちる前見上げると雲間から虹わたしだけが今なおここにいる(200117)見慣れたはずの日常に異様に喉が渇く仕様で空っぽのグラスに注ぐ清涼飲料の青のラベル希望も絶望もない日々誰も傷付かないように何重ものフィ