いじめ後遺症と私/自分をいじめた年代の子に対する苦手意識
いじめ後遺症と仕事に関する投稿も、前回の記事にて一段落し…
「次の記事のテーマをどうしようか…?」と悩み、更新までの期間が少し空いてしまいました。
どうせなら「いじめ後遺症あるある」を記事にしたいと思い…
今回、選んだテーマは『自分をいじめた年代の子に対する苦手意識』です。
この感覚が強くなると恐怖につながりますよね。
例えば…
高校時代にクラスメイトからいじめられた場合、卒業してからも出身高校の集団(後輩)や、別の高校の集団を見て、反射的に不安や恐怖を感じ萎縮してしまうという症状です。
同じような体験をされた方の中には「自分が臆病だから」とか…
いつまでも嫌な記憶に固執しているような自分に対して嫌悪感を抱いてしまう方もいらっしゃるのではないかと思います。
メンタルコーチとして、これだけは言わせてください!!
過去の嫌な記憶がフラッシュバックしてしまう事に対し、罪悪感や自己否定感を抱く必要はありません!!
なぜならフラッシュバックは、人間の生存本能に由来するリスク管理のための反応だからです。
同じように怖い想いをしないように、脳が危険を知らせてくれるという側面もあるんですよね。
とは言え…
過去の私のように
フラッシュバックした際の恐怖心や、体が強張る感覚をどうにか克服したいと思いつつ「具体的に何をどうすればいいかわからない」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は私自身の体験談を元に、克服するヒントについて記事を書いていきたいと思います。
冒頭に高校生の例えを出しましたか…
私が無視や陰口などの【いじめ】を経験したのは幼稚園~中学卒業までの約12年間でした。
それは『子供は(必ず)残酷な行動に出る』という偏見が芽生えるには充分な期間で…
年齢で言うと4歳~15歳くらいの子供に対して、強烈な苦手意識を抱えたまま、私は大人になってしまったのです。
特に中学生なんて、イキってる年頃という事もあり…
町で中学生の集団と出くわした際には、萎縮しビクビク怯えながらすれ違っていました。
卒業してから何年経っても、年下の子たちに対する苦手意識が拭えず…
そんな自分に対し、臆病者だとか、意気地無しとか、自責を繰り返しつつも解決策を見いだせず長い年月を過ごしてしまいました。
問題解決の方法にめぐりあえたのは、心理学について学ぶようになってからなので…
中学卒業から15年以上も経過してからになります。
まず、克服するために必要な理屈から説明させていただくと苦手意識の原因は「自分をいじめた同年代の子供たちが全て残酷で攻撃的な思考を持っている」と偏った思い込みを抱いていた事。
なので「残酷で攻撃的な思考を持たない子もいる」と理解していけばいい訳です。
私がメンタルコーチに必要な知識学び始めた頃の職場はコンビニでした。
コンビニで働きながら勉強していたので、自分が偏った認識に支配されていると気づくために、中学生が店に来たら徹底的に観察してみる事にしたのです。
私が働いていたのは、年配の方が客層に多い田舎の店舗。
近くに学校がなかったので、若年層が頻繁に来る店ではありませんでしたが…
逆に小中学生が店に来た際には、じっくり観察できるような良い環境だったんですよね。
実際に観察してみると、お金を払った後に丁寧にお礼を言ってくれる子が多いという印象でした。
パッと見、悪そうな雰囲気でも買い物終わりに丁寧にお礼を言ってくれる子もいるんですよね。
他のお客さんと同時にレジに並びそうになった時には、順番をゆずってくれたり…
駐車場に落ちてた財布をレジに届けてくれたり…
外の灰皿の吸殻の火が消えず、煙が出てるのを教えてくれたり…
勝手に私が極悪なイメージを抱いていただけなのかもしれないと思える行動の数々。
観察しているうちに、残酷な思考とは逆の、素朴でマジメや良い子がいると理解する事ができました。
自分の偏った認識を切り替える訓練と並行して、自信を取り戻すための対処法を組み合わせて実践していった結果…
私の小中学生に対する苦手意識が、徐々に薄れていったのです。
もし過去の私のように偏った認識に支配されていると感じた方は、苦手だと感じる対象を無理しない範囲で観察してみてください。
自分の抱いていた「偏見が苦しさの原因だった」と気づく事が問題解決のための第一歩!!
因みに…
自信を取り戻すために実践した方法については、私の著者にて触れていますので、もしよろしければ概要だけでも目を通していただけると嬉しいです。