参考1 放課後等デイサービスの未来
今後の放課後等デイサービスの未来について考えてみたいと思います。
1、作業所との連携
2、家族支援の軸になる
3、地域支援と交流
4、ノーマライゼーション
をあげてみました。
放課後等デイサービスは、事業としてはまだ新しい方ですので、様々な問題が起きました。そのため、放課後等デイサービスガイドラインが厚労省により、作成されています。
A4で42ページにも渡るものになっています。
その中身と重複するところはあると思いますが、
私が当初から大切になると思っていたものをより具体的に考えてみたいと思います。
1はよく保護者からご要望がありました。
高校卒業後が不安でどうすればいいのか、ずっと繋がっていたい!、せっかく子どものことをわかってもらっている方がいるのに!というような理由でした。
確かに卒業後のケアがなくて、今までの支援がその後に繋がっていかない、折角気心の知れたスタッフと知り合えたのに、そのまま作業所へ行けたらいいのに、、、って思いますよね。
恐らく今後の方向性としては、作業所も併設して立ち上げる事業所が増えてくるだろうと思われます。
またはA,Bの就労支援事業所と提携していく放デイの事業所が現れてくるのではないでしょうか。
そうすると、就労支援などの違ったスキルを持ったスタッフが必要となってくるかもしれません。
2は、家族の支援ももちろん仕事のうちだよという話です。
今の時代、さまざまな困難さを抱えている子どもを育てるって、本当に想像以上に大変で、社会経験が豊富であっても、2,3人子育てを終えた人でもその困難さは全く想像が出来ないほどです。
過去にもスタッフが子どものことをよく理解出来ていないことから『ここの子どもは想像を超える』、『予測がつかないようなことをする』と嘆いていましたが、保護者にとってはそれが日常であって、それほど世間に大変さが認知されていません。
なので、この業界で働いている人間だけはまずその困難さを共有し、当事者家族の精神的にも身体的にも負担が軽くなるように支援する必要があります。
ご家庭への送り時に、お子さんがその間待てるタイプなら、時間に余裕をもってその日の様子を細かく伝え、ご家庭での様子、生活の悩みを聴くなど地道なことを日々コツコツとする必要があります。
その積み重ねで、保護者さんといい関係性を築くことが大切です。
育てにくさや貧困が原因で虐待にまで発展してしまうこともありますので、日ごろから気軽に話せる関係性はとても大切だと思います。
障害のあるお子さんが対象になる地域のイベントやショートステイなどの社会資源の情報などを発信することも、家族支援に有効かもしれません。
3は、地域の関連施設のような社会資源だけじゃなく、スーパーやコンビニ、近所の住人などなんでも社会資源になりうるという考えです。
地域支援は関係施設同士で繋がることの他に、
地域の行事、イベントに参加することや商店での買い物、地域清掃などにも積極的に参加することで、もっと子ども達のことを知ってもらえることにもなります。
また、福祉サービスの担当者会議が、定期的に行われることになっていますので、必ず参加するようにしたいです。
就労A,Bで会社の中に障害のある人が入ってくることによって、お互いの理解が進み、少しずつでも誰にとっても住みよい社会の実現も不可能ではないと思います。
一昔前は、企業に余裕があって、発達障害の人を受け入れる程度の包容力がありました。
それが景気の停滞や効率化が進み、障害のある人は真っ先に切られる存在となってしまいました。
しかし、本来は社会全体の幸福を考えた時、それはマイナスであると思います。
健常と言われる人も、いつ何時病気になったり、事故に遭うことで、障害のある状態になるのかわかりません。
障害のある人が、もっと自然に活き活きと社会参加出来るようになることが、社会全体の利益になると思います。
障害のある人が住みよい社会というのは、全ての人にとっても住みよい社会!ということになります。
4は、定型発達の子どもが主に利用します、学童クラブなんかと交流する事で、お互いを知る機会を作ることが出来ます。
3とも関連することですが、障害のある人と定型発達の人との壁を壊して、互いに理解を深め、みんなが自然に社会の中で生きていけるようになるといいなと思います。
今までは定型発達の人の考えで作られた組織を優先し、異質なもの、変わった考えを認めない方向に向かっていました。
それを社会にも企業にも当り前に障害のある人が存在するようになることで、より働き方や考え方の違いや個性を認めることになり、今までの方向性をがらっと変えられる可能性があります。
保護者さんの話を聞いても、まだまだ当り前に差別的扱いをされるとよくお聞きします。
障害のある人の理解や人権についての教育も大切ですが、放課後等デイサービスが普及することによって、障害についての理解が進み、実際に障害のある人が当り前に身近に存在し、すべての人が自然に自分らしく生きていける社会の実現を目指すきっかけにしていけたらと思います。
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