セシボンといわせて(七日目)
〈七日目〉
そろそろこちらの心が折れそうになってくる。
どうしたって閉じ込めているのは可哀相だ。
寝床の用意も忘れていてごめん。
ただ、今までみたいに、車に轢かれてやしないか、だの、喧嘩でやられてやしないか、だの、そういう不安からは逃れられて、それこそ己のエゴなのは承知の上で、この〝安心〟はそれはそれで代え難い。
ケージに入れたセシボンの体躯は、自分が想像していたより大きかったから、ケージが狭くて気の毒で放してあげたくなるけれど、それをやったらエゴの上塗りだ。
夕方、干していた爪研ぎが乾いたのでケージへ戻した。
夜にはその爪研ぎは水とカリカリまみれになり、また外へ出した。
トイレの粗相は無かったので、排泄物を除きながら上手だねえ、と何回も褒める。
今日は全体にケージ周りが汚れなかった。
〈本日のセシボンさん〉
今日はパウチのウェットフードを用意して、ケージに入れておいた。
私が去ったので、棚板の一段目からエサの置かれた二段目へと身体を伸ばし、いざ食べようとしたところに、帰宅した母が車庫の引き戸をガラッと開けた。
驚いて固まっていたらしい。
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☆☆☆☆見出し画像はみんなのフォトギャラリーより、にきもとと様の作品『移動中。』を拝借しております。ありがとうございます😊☆☆☆☆☆