鹿野の風に舞う黄色 里山オープンガーデンかの2023
山口県周南市鹿野地域を応援する「まちづくり応援団えーる」団長のふみぞうです。
今回は、5月末まで開催予定の、里山オープンガーデンかの2023をご紹介します。
丹精込めて育てられた庭を公開!
里山オープンガーデンかの2023では、参加者有志が育てている、すてきな庭を観賞することができます。
4・5月の2ヶ月間、25カ所の庭を満喫することができます。四季を通してさまざまな催しのある鹿野地域の中でも、他に類を見ない長期間開催の催しです。
花の美しさを目で感じ、香りを鼻で楽しみ、小鳥のさえずりを耳で聞いて、まだ少し肌寒い風を肌で感じる……オープンガーデンを通して、鹿野の春を五感で感じてほしいな、と思います。
同じものがひとつとしてない、個性豊かな庭ばかり
「数がたくさん集まっても、庭って同じようなものじゃないの?」
いえいえ、そんなことはないんです。どれも一見の価値ありの庭ばかりなんですよ。
たくさんの花が植えられ、色や香りを楽しむことができる、花のあふれる庭。
まるで森の中にいるような、木陰の中で腰を下ろして癒される、緑に包まれた庭。
巨石を配置し、石畳やオブジェとして利用する、植物以外のものを活用した岩の庭……。
一口に「庭」といっても、その魅せ方、作り方は人それぞれ。さまざまな庭を楽しむことができます。
「鹿野に交流人口を」代表に聞く活動への想い
里山オープンガーデンかのの初開催は2020年、今回が4回目の開催になります。毎回多くの参加があるこの催しを主催する「鹿野の風」プロジェクトは、どのような想いを胸に運営を続けていらっしゃるのでしょうか。代表の福田さんにお話をうかがいました。
「2011年のプロジェクト発足当時から、鹿野地域に訪れる人=交流人口を増やしていくことを目標に活動しています。オープンガーデンの他にも、鹿野地域に木漏れ日を生み出すために雑木植樹を行ったり、その下に休憩できるベンチを設置したり、という活動も行っています」と語る福田さん。
ホームページにも、里山オープンガーデンかのの趣旨は「交流人口の増加」であると書かれています。
鹿野地域に住む有志が造った庭を開放し、訪れた人に楽しんでもらおう。非日常を求める都市圏の人たちに鹿野の魅力を発信し、鹿野を訪れてもらおう……そんな想いをもとに開催されている、そんな想いが伝わってきます。
「一過性のイベントも大事ですが、一年を通して人やお金、情報が循環する仕組みを構築できないかと考えて進めています。個人経営の小さなカフェが集い、一カ所ではなくたくさんのお店で人が循環する里、日本一のカフェの里をつくる計画です。鹿野にしかない空気感を生み出し、日本全国に鹿野という地域があると知らしめたいです」と、今後の展望を語る福田さんから、鹿野の外と内とをつなげ、交流を生む活動をつくっていきたい、そんな想いを感じました。
鹿野に「風」を吹かせるその活動に、心からエールを送りたいと思います。
5月末まで開催予定です
鹿野への思いが詰まった「里山オープンガーデンかの2023」は、5月末まで開催予定です。
会場の目印は、冒頭の写真にも使った黄色い旗です。また、「鹿野の風」プロジェクトホームページには各庭への地図も掲載されていますので、参考にしてみてくださいね。
春の鹿野に吹く風を、ぜひ感じてみてください。