大潮のホタル、初夏に輝く
山口県周南市鹿野を応援する「まちづくり応援団えーる」団長のふみぞうです。
今回は周南市市民ライターとして、6月24日に大潮地区で開催された大潮ホタルまつりをご紹介します。
旧大潮小学校を会場に開催
毎年、ホタルの舞う6月に行われている大潮ホタルまつりは、今回で18回目を迎えました。新型コロナウイルス感染症の影響で、3年ぶりの開催になります。
17時から開催された大潮ホタルまつり。会場の旧大潮小学校が近づくと、近くの駐車場はすでにいっぱい!なんとか離れた場所に駐車スペースを確保できたので、会場まで、ゆっくり歩いていくことにしました。
会場が近づいてくると、偶然すれ違った友人から「会場は人でいっぱいだよ」という話があって、会場はどんな状況なんだろう……と、ちょっとワクワクしてきました。
到着した会場には、グラウンドから、校舎まで、たくさんの人が集まっていました!
旧講堂を会場にして開催されたミニコンサートの音楽がスピーカーから流れ、地元住民によって運営される「大潮田舎の店」のバザーや、グラウンドに並ぶキッチンカーには、たくさんの人が並んでいました。
キッチンカーで食事をしようと列に並び、真っ赤な夕焼けや、太陽が沈み切る寸前のマジックアワーを楽しんでいるうち、ついに周囲は真っ暗になりました。
旧大潮小校舎で開催されたマルシェは夜も続きます。校舎に電気の明かりがともると、夜のおまつりにいるんだ!というワクワクするような気持ちにしてくれました。
イベントの後は、ホタルを楽しむ
ホタルまつりが終わりを迎える21時ころになると、周囲は真っ暗になりましたが、ホタルは強い光を嫌うため、ライトなしでゆっくり帰りながら、ホタルを楽しむことにしました。
自動車を駐車した広場まで戻っていると、川の反対側、山側にもたくさんのホタルが舞っているのを発見。ホタルは川沿いを飛んでいるものと思っていたのですが、山側にまで舞っているとは驚きでした。
自動車を止めていたのは、旧大潮小学校から鹿野の町側に、8分ほど歩いた場所にある錦川源流の碑が立つ広場です。
実はこの広場には、川べりまで下りられる階段があります。階段の段数にすれば10段もないぐらいですが、とにかく暗く、ゆっくり進まなければ足を踏み外してしまうかもしれないので、細心の注意を払いながら下りていきます。
たどり着いた川べりで顔を上げ、目に飛び込んでくるのは、まるで星空のようにたくさんのホタルたち!
真っ暗になった川向こうの森には、いくつも緑色の光を放つホタルが飛び交っていました。
鹿野で生まれ育ち、子どもの頃からホタルを毎年のように見てきた自分ですが、視界いっぱいのホタルには、ただただ見惚れるばかりでした。
守りたい、ホタルの輝き
今回ホタルを撮影した「錦川源流の碑」は、国道315号線を周南市の中心部から道なりに進むと、左手側に見えてきます。
思わず見惚れてしまうようなホタルが舞う環境は、大潮地区の皆さんによる保全活動のたまもの。ホタルの舞う川を守るために、さまざまな活動に取り組まれているのだとか。
ホタルは清流でしか生息できないデリケートな生き物です。
ホタルの美しさをいつまでも保つため、ホタルの嫌がる強い光を発したり、清流を汚したりしないように、気をつけながら観賞したいですね。
これからも、たくさんのホタルの舞う川があり続けるといいな、と思います。
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