【3分で分かる!】サーモンの値段の違いは、原産国・経済連携協定&運送・魚種の違いが関係してた!
今やすっかり生食としてもイメージが強いサーモン
そのままでお刺身に、カルパッチョに、マリネに、おかずとしても、ワインなどのお酒のおつまみにしても、更には寿司ネタと大活躍ですね
ふと疑問に思った事はありませんか?
値段が違いがあることに
値段の違いは、質の違いだけではないのです
ポイントは
1 原産国の違い
2 経済連携協定を結んでいるか否か
3 運送の違い
4 魚種の違い
【ポイント1 原産国の違い】
パッケージの裏ラベルをよーく見てください
ほとんどの商品の原産国は、チリとノルウェーになっていませんか?
◆チリ
◆ノルウェー
【ポイント2 経済連携協定】
◆ノルウェーは、日本と結んでいませんおらず、経済連携協定の恩恵は受けていません
◆チリは、日本と2007年9月に結び、経済連携協定の恩恵を受けています
サケ・マスについては10年掛けて関税を完全撤廃し、関税が0%(無税)となりました
経済連携協定を結んでいるか、そうでないかでどれくらい違うのか
〈比較〉
◆ノルウェー 関税率3.5%
※ノルウェーはEU加盟国ではないのため日EUEPAの影響を受けず
◆チリ 関税率0% つまり無税
【ポイント3 運送の違い 海上貨物なのか・航空貨物なのか】
◆航空貨物で運送
生鮮・冷蔵もの ノルウェー アトランティックサーモン(大西洋サケ)
◆海上貨物で運送
冷凍もの ※小売段階では冷凍解凍 チリ マス(ニジマス・トラウト)
ここでのポイント
海上貨物<航空貨物
航空貨物は、海上貨物と比べて、航空機燃料の高さと積荷限界量の少なさからかなり割高になります
【ポイント4 魚種の違い サケなのかマスなのか】
◆アトランティックサーモン(大西洋サケ) ノルウェー
◆マス(ニジマス・トラウト) チリ
【結論】
サーモンの値段の違いは、質の違いというよりも、以下の理由で価格の違いとなっています
1原産国の違い
2経済連携協定を結んでいるのか否か
3運送の違い 航空貨物なのか海上貨物なのか
4魚種の違い サケなのかマスなのか
【最後に】
値段の違いには、意外とこういう背景があるのです
なぜ値段の違いがあるのだろう、どんな背景があるのだろう、疑問を疑問として見逃さない、違和感を違和感のままで終わらせない
全てに意味があります
意味あってあなたの目の前にあります
この記事を通して、少しでも興味関心を持って頂き、背景を感じていただけると、サーモンだけでなく、今まで見えなかったもの、気がつかなったものが、急に見える様になったり、気がつく様になります
どうぞご自分の目でお確かめ、感じてみてください
最後まで読んで頂きましてありがとうございました
【資料】
①サケ・マスの輸入 財務省税関
②日・チリ経済連携協定 概要
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/fta/j_chile/pdfs/gaiyo.pdf