【3分でサクっと読めます】衝撃!値札タグがモノの価値とは限らない⁈輸入される時は、値札タグ価格の3/1もない!
衝撃事実を言います
普段、お買い物では値札タグを見て悩んだり購入したりしていると思いますが、もしその基準にしているその値札価格が、実際の価値も3/1もないとしたら、どうしますか?
輸入される時点での価格と、小売価格はびっくりするほど大幅に違います
詳しく言うと、税関で輸入申告される時点での価格と、実際に小売店に並び販売される時点の価格は、比較するとモノによりけりですが、約3倍〜10倍くらい違う事が往々してあります
薄利多売のものほど、この価格差がある傾向にあります
今回は、検証する官公庁の具体的な資料が見つからないので、僕の税関29年に渡る実体験(輸入審査および検査)を元に、お話しています
例を挙げると
事例①10,000円の値札の付いた服(中国製)の場合
輸入申告される時点の価格は、3,000円程度 つまり3/1です
輸入される時点で、10,000円の小売販売用の値札タグが付いている事が殆ど
つまり3,000円の服が、輸入後に小売店に並ぶと10,000円になる
事例②100円ショップのグッズ
輸入申告される価格は、僅か10円程度 つまり10/1です
輸入される時点で既に小売販売用の値札タグが付いている事が殆ど
つまり10円のグッズが、輸入後に小売店に並ぶと100円になる
※この3倍〜10倍の価格差は、原産国に関わらず往々にしてあります
現職の頃から、これだけ価格差があるなら、見かけても買わないなあとしょっちゅう思っていたくらい、びっくりするくらい価格差があるのです
輸入申告価格がそんなに安いのにそんなに開きがあるのか
関税が高いのではありません 洋服の場合はざっくり10%程度
輸入申告を終えて税関の許可を経て、日本へと輸入されここから積み上げ方式に加算されるのではなく
希望する小売価格に対して逆算して、いくらで製造して、いくらで輸入申告するのか、綿密に考えられて価格が構成されてます
そこに間に挟む企業の儲け、それぞれの運送料や保管料など、どんどん加味すると、結果的にそうなるのです
〈結論〉
税関において、ありとあらゆるものを審査検査したからこそお伝えしたい
企業側も騙している訳ではないと言う事
モノの価値を、値札タグが正確に表しているのではなく
あくまでも売りたい側が、これぐらいなら良いな、いわゆる希望小売価格と付けているだけと言うこと
こういう背景があって、実際に輸入される時点とは、これほどかけ離れている、値札タグで一喜一憂、右往左往しているのは勿体ないと言うことです
モノの価値は、値札タグの価格ではない
〈最後に〉
税関生活29年を通じて、ぜひ皆さんに、輸入された時点から小売に並ぶまでの事実と背景まで知って頂いた上で、自らの価値観で取捨選択をして頂ければと思います
購入される時にもっと慎重に、かつ大胆に選べ選択できるチャンスと捉えて頂ければ幸いです
最後まで読んで頂きありがとうございました