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247:文学 テネシー・ウィリアムズ

火曜は文学です😃

テネシー・ウィリアムズ(1911~1983)

アメリカ南部を代表する劇作家

自伝的作品『ガラスの動物園』(1944年)で大成功を収め

主要な作品として『欲望という名の電車』(1947年)がある

この作品により1948年ピュリッツァー賞を受賞し

『熱いトタン屋根の猫』(1955年)で

再びピュリッツァー賞を受賞した


『ガラスの動物園』(1944年)

崩壊寸前のウィングフィールド一家を描いた作品

理想の高い母親の高圧的な態度に

仕事に疲れ果てた息子も身体に障害を持つ娘も嫌気がさしていた

とりわけ娘は現実から目を背け

ガラス細工の動物コレクションを相手に幻想世界に引きこもった


『欲望という名の電車』(1947年)

映画でも有名なこの作品は

ニューオリンズが舞台で名家出身の美女が

過去の秘密を暴露され

粗野な義弟スタンリー・コワルスキーに体を犯されて精神が崩壊する

さらに同性愛・少年愛といった極めて衝撃的な内容を含んでいる


『熱いトタン屋根の猫』(1955年)

表向きは何不自由なく見える南部人一家の

性的関係や家族関係の裏に隠された虚偽が

無残にも明かされる物語


ウィリアムズ作品のテーマにあった

暴力・性的欲求不満・精神疾患・近親相姦・アルコール依存症・同性愛

は当時としてはかなりスキャンダラスで観客は衝撃を受けた


おわりに

今ではこれらのテーマを扱った作品は多々あるが

この当時で言うと飛んでもない作品だったことが伺える

どの世界にもいつの時代にも開拓者がいるが

それがテネシー・ウィリアムズだったのだろう

社会にその現状を突き付ける意味でもあったのだろうか

いずれにしても

その功績が2度のピューリッツァー賞受賞に現わされている

今日はここまで!

最後までお読み頂きありがとうございます😃

今日もこちらから学びました


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