【仕事術Vol.4】〆切を宣言し、スタートは自分で切る。

おはようございます。今日は祝日、最高の一日にしましょう。


さて、「経験のない仕事の進め方」。昨日は、「自分とのアポ」をとることでじっくりとその仕事に向き合う時間を確保することの大切さをお伝えしました。
しかし、今まで紹介してきたものは「下ごしらえ」です。そう、何も始まっちゃいないのです。「もうお腹いっぱいです!」と言うあなた。そりゃそうです。なぜなら、仕事の9割は準備で決まるからです。準備を正しい方法で行うことができたらば、未経験の仕事であってもさほど怖いものはありません。いままでの「下ごしらえ」のステップをしっかり踏めたあなたは、安心してスタートを切りましょう。
今回は、失敗確率をさらにぐっと引き下げる、効果的なスタートの切り方についてご紹介していきます。


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スタートは自分で切れ。

未知の仕事を始めるときというのは、おそらく上司からの頼まれ仕事である場合がほとんどです。会社の社長やフリーランスの方でない限り、自分が発端となり未経験の仕事に着手するという機会はあまりないでしょう。

ここで、このように考える方は少なくないと思います。

「他人から任された仕事なんだから、その人に頼まれた時点がスタートラインだろう」

確かに、仰る通りです。上司に依頼された時点で仕事は始まっている。自分のペースで悠長にしている場合ではない。仕事とは鮮度が命とも言われます。スピーディーかつ正確に行うことが求められることがほとんどです。

ただそれでも、私は「スタートは自分で切る」べきと考えます。正確に言うと、「自分で切るという認識を持つ」ことが大切だと思うのです。

受け身の仕事というのは、実はとてもつらいものなのです。特に経験のない仕事の場合、完遂するまで「やらされている」という認識を終始持ち続けていると、相当なストレスがかかります。
ストレスにさいなまれ意識も低いまま仕事を進めてしまうと、せっかく十分な下ごしらえができていたとしても最高のパフォーマンスを発揮できなくなります。そうすると、上司に依頼された納期にさえ間に合わないという事態にもなりかねません。

スタートを自分で切る認識を持つということは、ゴールまで力強く走り抜くために必要不可欠なマインドセットなのです。


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仕事において、スタートを切るとは?

自分でスタートを切る認識が大事だとお伝えしましたが、そもそも仕事において「スタートを切る」とは何のことを指すのでしょうか。

結論から言うと、スタートを切るとは、「〆切を宣言する」ことです。

ゴールはここです!と宣言することで、頭の中でよーいドンがなるのです。誰にもゴールを宣言せず人知れずぬるっと始めてしまうと、目指すべきゴールさえもが曖昧になってしまいがちです。やはり人というものは元来怠けものです。周囲に〆切を宣言して逃げ道をあえて塞いでおかないと、ハリのある良い仕事はできないものです。

上司から〆切を設定されていたとしても、「スタートは自分で切る」を思い出してください。「ご依頼いただいた通り、納期の一週間後にここまで完了させます。」と、改めて自分から言いに行きましょう。
「何をいきなりかしこまって」と思われることを避けたいなら、「なにぶん今まで経験のない業務なので、これからもこんな感じで都度進捗などはご報告いたします。」と付け足してあげると良いのではないでしょうか。「慣れない仕事だから」と、都度の報告をするべき自分なりの理由を伝えることで、わざわざ感は減ると思います。


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これができたら、最高のスタートを切ったと言っても過言ではありません。

依頼主である上司からしても、信頼のおけるヤツだというイメージを植え付けることができますので、効果的かと思います。

その一方、自分で〆切を宣言することは、自身にプレッシャーを与えることにもなりかねません。しかし、一人で抱え込んで不安になる必要は全くありません。依頼主の上司などとこうやってコミュニケーションをとっておけば、トラブルやミスが途中で発生した時も、味方になってくれる可能性が断然上がります。
「〆切を宣言する」ということは、周囲の期待と自分へのプレッシャーを高めるものではありません。むしろ、今後壁が立ちはだかった時に周りに助け舟を出してもらうための布石だと捉えると良いかと思います。

安心して〆切を宣言しましょう。そして、最高のスタートを切りましょう。


それでは最後に、本日の一曲。

どこか切ない日本の雨季が音像で表現されています。私にとっては、雨と音楽という概念を結び付けた原体験となった曲です。



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