「辛い」に大きいも小さいもない。

こんにちは。みなさん、良き休日をお過ごしでしょうか。


久しぶりに布団の中で11時ころまでゴロゴロしてしまいました。過ぎてしまったものを悔やんでも仕方がありません。ここから今日という一日をいかに充実させられるかに気持ちの矛先を変えたいと思います。

さて、昨日の記事では辛いことを嫌うことは悪いことではないということを書きました。「辛いもんは辛い」それでいいと思います。


昨日の記事に少し付け加えますと、辛いことがあった時は、信頼できる家族や友人、同僚などにこぼしてしまうことをおすすめします。
「誰かに愚痴をこぼしても何も解決しない。」と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし私は、本当に辛いときに愚痴をこぼすのは生産的な行動だと思います。誰かに話をすることで、自分がなぜこんなに辛いのか頭の中で整理できるからです。

ただそうは言っても、辛さを他人に打ち明けることに抵抗を持つ人は、どうしてもいるでしょう。辛さを伝えることを、「弱音を吐く」と表現することがあります。自分の弱いところを他人にあけっぴろげにすることは格好悪いという意識からくるものでしょう。

そして、その意識が現われてくる根本的な原因は、「自分の辛い事なんて、世の中から見たら大したものではないのではないか。」という憶測だを私は考えます。


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辛さを打ち明けられない人たち

今あなたの目の前に立ちはだかる困難は、果たして大きなものなのでしょうか。あなたは、自分が世界の誰よりも大きな苦境に立たされていると考えるでしょうか。

おそらく、そう考える方は少ないでしょう。紛争地域の中を生きる子供たちや、エナジードリンクで生命を何とか維持しているブラック企業戦士など、あなたより過酷な状況にある人の存在は、想像に難くありません。

「そんな人と比べたら、自分の苦しみなんてちっぽけなものだな。」と開き直ることができるのなら、それ以上の素晴らしいことはありません。でも、そうやって完全に割り切ることが出来ないのが私たち人間です。そう、「辛いもんは辛い」のです。精神的に追い込まれ、自分だけでは抱えきれなくなった時、あなたは誰かに自分の苦しみを打ち明けるべきです。しかしこの時、あなたの中にこんな考えが浮かんだら、どうかお気をつけください。

「私の悩みなんて周りから見たらちっぽけなもの。『そんなことで悩んでてどうする!』って言われたらどうしよう。。」

自分の悩みはおそらくとるに足りないもの。だれにも請け合ってもらえない。弱い人間とは思われたくない。

このような思考に走る方がたくさんいます。そして、誰にも打ち明けられないまま破裂してしまうのです。


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比較の中を生きてしまう私たち

これくらいのこと、みんな我慢している。みんな我慢しているんだから、自分も我慢しなくちゃいけない。

多かれ少なかれ、私たちはこのように考えてしまう傾向にあるようです。

子供の時、「みんな我慢しているのよ!」という叱られ方をされた経験は、どなたにもおありだと思います。私たちは、痛みや困難を他者と比較することで我慢させられてきました。その名残が今もあなたの心の奥底に残っているのです。

この世の中では、「比較」という概念が全ての物事を巣食っています。私自身も、自分のことを比較の奴隷だと思っています。喜怒哀楽の全てが他者比較と何らかの形で紐づいている気がするのです。

比較は薬でもあり、毒でもあります。あなたの活力となることもありますが、自己破壊をもたらすものにもなるのです。「これくらいの辛さ、我慢して当たり前」と意地を張り続けることで、私たちは自らの心身を滅ぼすことにもなりかねないのです。


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「辛い」に大きいも小さいもない。

この記事を読んでいただいた方には、どうかこのように考えてもらいたい。

「辛い」に大きいも小さいもない。

「辛い」という現象は、その人個々の主観によるものです。はたから見れば大したことじゃなかったとしても、あなたが辛いと思うのならそれは紛れもなく辛いものなのです。

「それくらい我慢しろ」という人は、そのあたりを理解できていないのです。我慢しろと言うことで、その人の感じる悩みがなくなるとでも思っているのでしょうか。いいえ、そんなはずありません。人は皆、バラバラの文脈の中を生きているのです。人生経験も人によって全然違うのですから、ある人が屁でもないと感じる悩みが、ある人には人生を台無しにする絶望である可能性だってあるでしょう。

今、何かしらの悩みを持っている人は、是非恐れず誰かに打ち明けてみてほしいと思います。繰り返しますが、「辛い」に大きいも小さいもありません。

そして、誰かに悩みを相談された側の人は、その人の悩みの大小を格付けしてはいけません。追った傷の深さは関係ありません。目の前の人が今その傷の痛みに苦しんでいるという事実を受け止めてあげてください。


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会社でも、後輩が元気をなくしている姿をたびたび見ます。「なんでそんなことで悩んでいるの」と感じることも少なくはありません。ただ、その後輩の目から見たら、明らかにそれは困難であり逆境なのです。
私たちは、その人に降りかかる現実を冷静に判断する前に、まずはその人の感情に寄り添ってあげるべきだと思います。


本日もご覧いただきありがとうございます。

最後に、本日の一曲。

つらい事ばかりだね。

https://www.youtube.com/watch?v=TFHNqFZmqnk





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