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野鳥観察日和@つくりかけラボ
「了解です」というような言葉はたくさん出てくるのだが、何を了解したのか不明な感じ。おかしみが楽しかった。
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今日、夫の希望で行ったのは、市美のつくりかけラボ。
観察者それぞれの視点と言語化、受け取った記録者の表現も、得意分野を反映していてそれぞれ。
お互いの状況を知らないまま、トランシーバーだけで伝え合った様子が展示されていた。何が伝わったんだか伝わらないんだか、その良し悪しという意味ではなく、コミュニケーションの難しさや面白さ、人の多様性を、そのままに感じられる展覧会だった。
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昔から、言った言わない論争というのはある。論争まで言わなくても、伝わらなさ加減を表現する言葉は、いろいろと聞いてきた。
例えば…
伝える側の理解不足+表現不足+受け取る側の受け取り漏れ+理解不足+記憶力不足の合計から、ほとんどの情報は、まともに伝わらないし忘れられる、というような話も聞いたことがある。
そういうマイナスな言い方をすると、伝え方が悪いとか工夫しろ、というような話になってしまう。
が、このラボでは、良し悪しでなく、ありのまま。
野鳥観察という、おそらく多くの人にとって日常ではない話でも、日常を感じられる展示になっていた。
家族と満足に楽しんだ。