MUUUSE+明治屋+印刷と幽霊
昨日は平日一人休み。メインの目的地は虎ノ門ヒルズでのMUUUSEだった。
teamLABの空間を、もっと音楽寄りにした雰囲気ではないか、と興味を持った場所。光と映像の空間と、音楽に没入してみることにした。
途中、乗換アプリ案内通りに出た京橋駅7番出口は、レトロな明治屋京橋ビルだった。店内には入らなかったが外観を楽しんだ。
出口としては、次の目的地の最寄りではなかったように思ったが。「印刷と幽霊」展に向かう途中で見かけた出口は、8番出口だったのか。
会場のBUGは、そこそこ前から気になっていた場所。初めに何の展覧会で気になったのかも忘れているが、行ってみたいと思っていた。今は吉田志穂個展「印刷と幽霊」の会期中。
MUUUSEに行く前夜、会場で楽しめる曲名がわかっているものは、予習して楽しみにしていた。PC画面で楽しむより、どれくらい、どんな変化で楽しくなるのだろうと。
会場全体、いろいろなコンセプトの部屋があるので、思っていたよりも見どころ、聴きどころは多かった。
全体から一つを選ぶなら…
ギャラリーBで楽しんだnævisという韓国のバーチャルアーティストの曲「Done」。
ギャラリーBは、迫力ある大画面と、観客エリアへの照明もあり、良い音と光に包まれる没入空間。
nævisがバーチャルアーティストだからデジタルな演出に馴染みやすい、という話もありそうだが、事前にMVで視聴したカッコイイおしゃれな世界観が、奥行も含めてかなり追加・拡張されていて楽しかった。
その大画面は大きな平面と、左右両脇に狭めの画面がある三面鏡のような形。画面内の奥行もかなり出る。平面のはずの場所に、何mも奥行がありそうな大空間が演出されていたり。
UVERworldの「Touch off」では、その奥行ある空間にリリックが流れていたりもした。ロックの迫力あるライブ映像を事前に視聴していた。ライブの迫力がギャラリーの迫力に合っていて、とても印象的だった。
私が全体から二つめを選ぶなら、この「Touch off」。こんなパブリックビューイングなら楽しいと思った。
MVをベースに、このギャラリーBで見られたのは、いちばん楽しみにしていたYOASOBI「舞台に立って」も。ただ、期待が大きかったせいか、PCとの印象の差はあまり感じない、平面的な感じがした。
普段エレクトーンで弾いている、今でもよく弾く曲数の半分はYOASOBI・Ayaseさん作曲。親しんでいることで楽しみにしていたが、ギャラリーBの演出空間が持つ面白さには、ビジュアルが物足りない感じがした。
ピアノ演奏の角野隼斗「Nocturne II - After Dawn」もあったり、いろいろな音楽と映像から、いろいろな演出に繋げられるらしいことがわかるギャラリーBだった。
ギャラリーBでは、とりあえず、床に照明が届いている範囲で楽しむのが没入のコツと思われた。
かなりの大画面。大きな絵画を観るように下がってしまうのか、みんな壁際に立っていた。私も、その遠さからの方が観やすいかと壁際にいた。
何の目印もないが、そこは通路。通路であるばかりでなく、没入を前提とされていないエリアと思われた。スタッフさんが途中で「もう少し前で」という内容の声がけをくださった。
1回目は通路で見てしまった「Done」。2回目の没入感の方が断然良かった。
昨夜は、小室哲哉さんのイベントの日らしかった。
昼間に行った私は、きっと会場はギャラリーBなんだろうな、どんな楽しい演出がされるんだろう、と会場で思ったりもした。
昨夜は、きっと面白い時間が楽しまれたのだろうと思う。
他のギャラリーも楽しんだ。展示物はなくても音風景を楽しむ展示、創作の面白い楽器の展示・動画など、多くの音楽の楽しみ方が展示されていた会場。興味深かった。
※ 会場へは8階経由で45階だが、その前に、地下2階の改札そばでリストバンド受取が必要。せっかくの虎ノ門ヒルズ駅直結、改札そばのステーションタワーだったが、無駄に往復して遠かったのは私だけではなかった。
会場に直結の、虎ノ門ヒルズ駅の改札外には大きなラジカセ。ラジカセにカセットテープをセットすると再生できる。上部のデジタル表示も、レトロ感が良い雰囲気だった。
クリスマス過ぎまで会期なので、再生される曲もどんどん変わるのだろう。公式サイトで見て、Mrs. GREEN APPLEのカセットテープをセットしてみたいと思っていたが、近づいている途中で既に再生中。
私がそばに到着してすぐに、back numberのテープに交換している人がいた。少し楽しんで離れることにした。
マルシィと書かれたテープがあれば再生してみたかったが、私から見えていたラジカセ正面側には、それは見当たらなかった。
そばの虎ノ門ヒルズカフェが「MUUUSE CAFE」になっていて、展覧会コラボメニューが楽しめる。
事前に調べたときには「エルダーフラワーソーダ」で癒されたいと思っていたが、そのまま次の目的地へ向かうことにした。
移動途中。重厚なデザインの明治屋京橋ビルを、しばらく眺めて楽しんだ。
「印刷と幽霊」展も楽しんだ。写真にもゴーストがあったり、通常は印刷屋さんが適切に対処されていることで見かけない、印刷時のゴーストがあったり。
ゴーストと言っても、要らないものではないような。
あるような、ないような。見えるような、見えないような。
そんな曖昧な印刷物を楽しんだ。
あ。うちのデスク上のおばけちゃんは見えますって。曖昧じゃないです。ハロウィンの日に付けた紺リボンが今も頭に。
あ、写真? 背景の飾りも入れた写真なら撮りましたけど、note用というかWEB公開用ではなかったので… ハロウィンも過ぎましたし出しません。
でも、変わらず私の大切な冷たい友だちです。見えなかったら困ります…
BUG Cafeという、先に見た展覧会の雰囲気を、そばで感じながら過ごせるカフェ。それは素敵だなと思い、一休みした。カフェ併設というよりは、展覧会場がカフェ店内という印象の場所。
BUG会場は壁で囲まれていたが、作品のそばで過ごせるのは心地良かった。ただ、カフェについてノーチェックで行ってしまったので、コラボメニュー「紫芋のゴーストラテ」に気づかず注文してしまったが。
目的地の両方で、コラボメニューのドリンクをスルーしてしまったらしい。
それでも、目的地を少なめに、のんびりとマイペースに楽しんで満足な平日一人休み。