いじめ加害者の君へ

10年前のお前の死ねが

今日も私を殺そうとしている

私は心の底から10年前のお前に死ねと言ってやりたいし

言う権利があるのではないだろうか

言っても許されるのではないだろうか

そんなことを思わなくもないけれど

成り下がらないためにも

グッと堪えておくことにしている

いつまでも過去を引きずって

いつまでもいつまでもいじめられっ子のままで

馬鹿ね、と笑われても

大人になりなよ、と嘲られても

私はお前の死ねに今日も殺されそうだ

ああ死にたい

そう思った瞬間に

お前の死ねが出てきて背中を押すならば

私はいくらか楽なのに

お前の死ねはいつだって

ちょっぴり幸せな時に顔を出す

今日も

10年前のお前の死ねが

私を殺そうとしている

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